研究課題/領域番号 |
22K11102
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
小松 光代 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20290223)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 認知症看護 / 動画教材 / BPSD(行動心理症状) / せん妄 / 意思決定支援 |
研究実績の概要 |
2023年度は、近隣の老人看護専門看護師や認知症看護認定看護師、大学教員等が認知症をはじめ高齢者看護に関する定期的な学習会を継続した。学習会の内容は、身体拘束の解除にむけたリンクナースの取り組みや多職種による退院支援等の臨床の課題を共有して議論するとともに、講師を招き現象学の視点から「認知症の人の苦しみを和らげるケア」を看護ケアや教材作成にいかすための研修会を実施した。また、今年度の動画教材の作成に向けてディスカッションを行い、「日々の看護場面における意思決定支援」をテーマに新たに1本のシナリオと動画教材を作成した。 なお、昨年度作成した①BPSDの看護、②せん妄の看護の動画教材の使用感と成果を調査するため、所属の倫理審査委員会にて承認後、近隣の認知症研修受講者に周知し、視聴、活用の希望を募った。現時点で、数少ないが病院の研修担当者から視聴希望の申し出があり、今後、調査に着手する計画である。さらに、卒業前の看護学士課程学生への教材活用も視野にいれ、4年次生を対象に、動画教材と解説資料の使用感を調査した。調査に協力した4年次生は、全員が実習等で認知症のある人に関わった経験があり、BPSDの看護教材は約9割が「看護場面をイメージでき効果的」、「解説教材は場面の理解と看護に有効」と、せん妄看護の教材は、せん妄場面の経験がなく約6割が「イメージでき効果的」、約9割が「解説教材は場面の理解と看護に有効」と回答していた。次年度は、今年度作成した「意思決定支援」の教材も活用し、継続して調査をすすめ、教材の改善点を明らかにする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
動画教材の活用希望の申し出が予定数よりも少ないが、教材作成等は概ね計画どおりに進行している
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、教材活用の推進、調査の継続、計画的な教材作成の取り組みを行っていく計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
業者に依頼予定の撮影、編集作業を大学内の専門学科の教員と学生に依頼したため、予定よりも安価となった。
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