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2022 年度 実施状況報告書

看護大学を拠点としたICT活用在宅看取りIPE/IPW地域包括ケアシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22K11130
研究機関順天堂大学

研究代表者

小川 典子  順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (30621726)

研究分担者 鈴木 江利子  順天堂大学, 保健看護学部, 講師 (10805443)
榎本 佳子  順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (20637102)
酒井 太一  順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (50363734)
藤尾 祐子  順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (60637106)
近藤 ふさえ  順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70286425)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードIPEモデル / 退院支援学習尺度 / 地域包括ケアシステム / ICTデジタルテクノロジー / Withコロナ時代
研究実績の概要

在宅看護は、超高齢社会の本邦で発達すべき喫緊の課題であるが、学問体系として高齢看護学の一領域論程度の位置付けにとどまり、全国的教育への有効性を欠いているため、本研究では、英国のナショナルヘルスサービスの原型と言われ、160年前に確立して今日に至るナイチンゲール考案の District Nursing 地域包括ケアシステムを基盤とするACP在宅看取り連携教育モデルの構築を目指す。ナイチンゲールのケア対象は高齢者や死にゆく人も含まれ、彼らが最善の方法で療養できる在宅看護を看護の最終目標と定めていた。ナイチンゲールが描いた地域・在宅看護が今や日本においても日常当たり前に機能し始めている。2015年から本学と三島市との共同事業として始めている介護教室の経験を通して高校生も含む地域住民へのアンケート調査結果についてこれまでのアンケート集計をもとにしたオプトアウト研究の統計的分析を進めている。
また、多死社会が進む今日、多職種連携による在宅看取りのためのICT情報共有システムを用いた地域包括ケアアンケートの準備を進めている。この地域包括ケアモデルの検証成果をもとに看護大学を拠点としたコミュニティケアを、本邦の超高齢社会に波及させる。ナイチンゲール在宅看護論の有効性を証明し、学問としての在宅看護学の確立を目指す。これらの目標達成により、地域住民のコミュニティケア連携教育IPEモデルと専門職者連携協働IPWシステムの相互作用から、看護大学を拠点としたICTデジタルテクノロジーを活用したIPE/IPW地域包括ケアシステムの構築および提言を目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究の進行プロセスである看護大学を拠点としたコミュニティケアIPEと在宅看取り専門職者とのICTデジタルテクノロジー活用による連携共同IPWプログラムの開発と有効性の検証についての研究は、昨年度までの新型コロナ感染による対面での活動制限により遅延し、海外発表もほとんど実施されないため、予定も立たないまま、Withコロナ時代の研究の遂行が十分には為されてなされていない。地域包括ケアシステムにおける周辺の研究についてのICTを用いたZoom発表はいくつか終えているが、核心にいたる研究についてはいまだ準備段階である。
地域包括ケアにおける周辺の研究としては、これまでに行ってきた退院支援教育について再検討することによって「病棟看護師のための退院支援学習尺度」を開発し、学会発表および論文発表した。また、精神科に長期入院した療養者に関わる訪問看護師へのインタビューを通して、訪問看護師の視点がどのように地域包括ケアシステムに関わっているかを明らかにする研究についても現在まとめている。

今後の研究の推進方策

Withコロナ時代のWEB会議システムを利用した専門職者らによる地域包括ケアシステムの協働においてIPW在宅看取りにおける情報共有の「質」評価を目的とした在宅看取り医師および訪問看護師を対象とした今日のオンライン診療のインタビューに着手する予定である。このインタビューをコアとして、地域包括ケアシステムにおける各種専門職者に対するアンケートを実施し、その結果を基にしてIPW地域包括ケアシステムモデルを確立し、これまでの研究結果であるナイチンゲール在宅看護理論を基にした地域住民のコミュニティケアIPEの当初の目標達成により、地域住民のコミュニティケア連携教育IPEモデルと専門職者連携協働IPWシステムの相互作用から、看護大学を拠点としたICTデジタルテクノロジーを活用したIPE/IPW地域包括ケアシステムの構築および提言を目指す。

次年度使用額が生じた理由

本研究の進行プロセスである看護大学を拠点としたコミュニティケアIPEと在宅看取り専門職者とのICTデジタルテクノロジー活用による連携共同IPWプログラムの開発と有効性の検証についての研究は、昨年度までの新型コロナ感染による対面での活動制限により遅延し、海外発表もほとんど実施されないため、予定も立たないまま、Withコロナ時代の研究の遂行が十分には為されていない。地域包括ケアシステムにおける周辺の研究についてのICTを用いたZoom発表はいくつか終えているが、核心にいたる研究についてはいまだ準備段階である。看取り医師および訪問看護師へのインタビューを計画している。海外での学会発表を共同研究者とともに準備している段階である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 病棟看護師のための退院支援学習尺度の開発2023

    • 著者名/発表者名
      酒井太一、山本多恵子、小川典子
    • 雑誌名

      順天堂保健看護研究

      巻: 11 ページ: 14-22

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 病棟看護師のための退院支援学習尺度の開発2022

    • 著者名/発表者名
      酒井太一、山本多恵子、小川典子
    • 学会等名
      第35回日本看護福祉学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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