• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

地域で活動する保健師の異文化間看護能力育成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K11133
研究機関愛知医科大学

研究代表者

坂本 真理子  愛知医科大学, 看護学部, 教授 (70285237)

研究分担者 橋本 秀実  同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (50515781)
宮武 真生子  中部大学, 生命健康科学部, 講師 (50593711)
大橋 裕子  日本福祉大学, 看護学部, 准教授 (70352911)
水谷 聖子  日本福祉大学, 看護学部, 教授 (80259366)
淺野 いずみ  愛知医科大学, 看護学部, 講師 (80643494)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード異文化間看護能力育成 / 保健師 / 外国人集住地域
研究実績の概要

①東海地方における外国人集住地域を担当する保健師を対象にした,外国人住民への健康支援に必要な判断についてのインタビュー調査を終了した。インタビュー対象として愛知県,岐阜県,三重県の8自治体12名の保健師の協力を得られた。
②インタビュー結果を帰納的な手法を用いて分析した。インタビュー結果からは,保健師が捉える外国人住民の育児における特徴として,ミルクの与え方,離乳食,子どもの発達に関する考え方などを含めた具体的なエポソードが抽出できた。これらのエピソードには共通点も多く,個別事例の倫理的配慮を行った上で,複数のエピソードからインシデント・プロセス事例の作成が可能であることが明らかになった。また,保健師の異なる言語での支援に関する工夫や困難な点等についてのキーワーズも多数収集することができた。
③ワークショップの構成内容として予定している,翻訳機やアプリ等を活用したコミュニケーション・スキルを学ぶための講師について,学会や研究者のネットワークからリサーチを重ね,適切な人材が確保できた。
④外国人住民のもつ健康支援へのニーズを探るために,外国人集住地域である愛知県におけるA市で行われている多文化子育て事業に継続的に参与観察を行った。信頼関係を構築したうえで,直接子育て中の外国人住民や支援者から意見を聴くことができており,保健師の健康支援に向けて活かすことができると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者が看護学部長としての学部運営の多忙さが継続し,研究への取り組みが遅れた。

今後の研究の推進方策

①インタビュー調査結果の分析結果をもとに,2024年8月までに外国人住民の健康支援に係るクリテイカルル・インシデント事例を作成する。
②複数の既存の異文化対応尺度から,地域で活動する保健師に適応できる尺度を検討する。
③2024年9月から10月にかけて,自治体保健師の参加を得て,プレ・ワークショップを実施・評価し,修正点などを探る。
④③の成果に基づき,改善を図ったワークショップを実施・評価する。

研究の進展が遅れているため,2024年度においては,研究チームで集中して取り組み,研究目的の遂行に向けて努力していく。

次年度使用額が生じた理由

研究の進展の遅れから,研究成果の発表などでの研究費の執行が予定どおりできなかった。また,研究者間の打合せにおいても,共同研究者の多忙からオンラインにおける打ち合わせうを利用することになり,研究者の出張旅費の執行が行われなかった。
2024年度は最終年度であるため,集中して研究に取り組み,ワークショップの開催,研究成果の報告などに,有効に研究費を執行していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 日本人住民と外国人住民が協働する多文化子育て支援活動2023

    • 著者名/発表者名
      坂本真理子
    • 雑誌名

      社会医学研究

      巻: 40 ページ: 75-79

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi