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2023 年度 実施状況報告書

発達に遅れを疑う子どもの保護者を対象とした親訓練実施における客観的評価尺度開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K11137
研究機関聖カタリナ大学短期大学部

研究代表者

仲野 由香利  聖カタリナ大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (20772859)

研究分担者 西嶋 真理子  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50403803)
柴 珠実  愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (60382397)
増田 裕美  聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 准教授 (60442034)
藤村 一美  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (80415504)
川崎 裕美  広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (90280180)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード親訓練 / 客観的評価 / 幼児期
研究実績の概要

本研究の目的は、地域において発達障害またはその疑いのある子どもの保護者を対象とした親訓練実施前後の変化を評価する尺度を開発することである。支援者による客観的評価尺度は、子どもの発達の変化や行動特性を的確に捉え、より発達を促し特性に合わせた保護者の関わりを引き出すことが可能となる。さらに多角的効果を把握することは、それぞれの職種の専門性や地域のなかでの役割認識と連帯意識を形成し、ひいては乳幼児期から学童期にかけて切れ目のない支援を可能とし、良質な親子関係の構築の実現と地域における虐待予防に資するものである。
従来より地域子育て支援拠点においてペアレントトレーニングの一つである前向き子育て支援プログラム(Positive Parenting Program)を実施しているが、令和3年と4年の2年間、実施前後と3か月後のフォローアップの3時点で、保護者が記入する質問紙の評価に加え、客観的データとして行動観察を取り入れた。行動観察のデータは、親子が自由に玩具で遊ぶ場面を設定してビデオ撮影を行い、親子のかかわりの変化を分析する。具体的に、親子の発話数や親子の相互作用、親の発達を促す指導行動、子どもの問題行動に対する親の行動等を視点として逐語録を作成し、出現頻度をカウントした。令和3年と4年の親訓練の参加者は計16組であったが、そのうち行動観察のためのビデオ撮影に同意を得たのは5組であった。尺度開発に至るデータ数を得ることが困難となり、今回の研究では、客観的評価の観察視点を見出すことを目標に段階的に進めることとして、最終年度はデータを分析し成果報告を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2年間の行動観察のデータ収集を終え、昨年度中に分析を終了する予定であったが、時間を要し現在も分析中であり、やや遅れていると評価した。

今後の研究の推進方策

質問紙調査と観察データを量的・質的に分析し、関連する学会での発表と論文投稿を行う。地域における親訓練は継続して実施し、客観的評価尺度の必要性を検証し開発に向けた検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

研究成果をまとめ、学会の参加費や旅費、論文投稿費用に充てる予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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