研究課題/領域番号 |
22K11153
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
島田 裕子 自治医科大学, 看護学部, 准教授 (40556180)
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研究分担者 |
春山 早苗 自治医科大学, 看護学部, 教授 (00269325)
淺田 義和 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10582588)
江角 伸吾 宮城大学, 看護学群, 准教授 (10713810)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 地域健康危機管理 / 公衆衛生看護 / 行政保健師 / 自治体保健師 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、自治体保健師が災害対応能力の向上のために自立的に研修が企画・実施できるようになるための、ハイブリッド型の研修方法を開発することである。具体的には、1:ハイブリッド研修で使用可能な演習教材を開発し、研修を実施する、2:ハイブリッド研修の企画運営マニュアルを作成し、自治体保健師の自立的な研修の企画運営を支援し、ハイブリッド研修方法を評価・検証することである。 令和4年度は①知識・技術・態度の強化のためのeラーニング教材の作成と運用・評価、②フェーズ0~2のコンピテンシーに該当する自治体保健師の災害対応経験の記録や手記の分析、③ハイブリッド型演習教材の作成・評価、④eラーニング教材とハイブリッド型演習教材を組み合わせた自治体保健師と協働した研修の企画実施をする事を目的に実施した。 ①については、研究分担者との研究会議を開催し、研究者らが先行研究において作成したeラーニング教材について、関係法の改正を踏まえて新たに作成が必要なeラーニング教材、及びコロナが5類に移行する事を鑑みて削除する必要のあるeラーニング教材について検討した。eラーニング教材の運用については、ムードルからホームページに移行することで、自治体保健師によるアクセスや活用のし易さに繋げていくことについて確認した。②については、自治体保健師の災害対応経験の記録や手記等を収集し収集し整理した。③については、研究者らが先行研究で作成した演習教材がハイブリッド型の研修でも使用できるよう、演習ワークシートを作成した。④については、4つの研修を自治体保健師と協力して実施し、その中で③で作成したワークシートも活用して実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
やや遅れている。 理由は、新型コロナウイス感染症の影響により、多忙な自治体保健師に対する研究協力依頼の難しさがあったためである。 令和5年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行することで、自治体保健師の多忙さも緩和する可能性が考えられるため、今後自治体保健師への研究協力依頼を進めていく予定ある。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度に実施予定であった①については、関係法の改正を踏まえて新たに教材を作成・追加し、コロナが5類に移行する事に伴い削除が必要な教材については整理していく。運用については、ムードルからホームページに移行できるよう整備していく。②で収集した自治体保健師の災害対応経験の内容は、eラーニング教材や演習教材の作成の際に反映させ活かしていく。③については、多重課題の内容を含め、新たに演習教材を作成し、評価していく。④については、④eラーニング教材とハイブリッド型演習教材を組み合わせた自治体保健師と協働した研修の企画実施できるよう、リクルートしていく。 また、令和5年度に実施予定の①研修の企画運営のためのマニュアル(第一次案)の作成、②教育教材活用のためのマニュアル(第一次案)の説明の実施と教育研修を実施する自治体保健師(保健所又は市町村)のリクルート、③e-ラーニング教材、演習教材と企画運営マニュアルを用いた自立的なハイブリッド研修方法の検証、④検証結果の評価会議及び活用マニュアルと教育教材の精錬に向けて、実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗がやや遅れたため、次年度使用額が生じる結果となった。今後の研究の推進方策の欄に示した内容に沿って令和5年度は進めていく予定である。
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