研究課題/領域番号 |
22K11185
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
嶋津 多恵子 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (80184521)
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研究分担者 |
麻原 きよみ 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80240795)
鳩野 洋子 九州大学, 医学研究院, 教授 (20260268)
吉野 純子 東海大学, 医学部, 准教授 (50290036)
山谷 麻由美 国際医療福祉大学, その他の研究科, 准教授 (50516292)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | プリセプター / 保健師 / 研修プログラム / 人材育成 / 実装 |
研究実績の概要 |
本研究班で開発したプリセプター保健師研修プログラムを、本年度は都道府県3か所、県型保健所1か所、特別区1か所の計5か所で実施した。 各自治体の研修担当者および統括保健師と、事前、事後の打ち合わせを対面またはオンラインで実施し、本プログラムの実装に向けた戦略を検討した。研修は2回コースで、質問紙調査を第1回研修の前後、第2回研修の終了時、年度末の計4回実施した。質問紙調査でプログラム評価、アウトカム評価を実施した。 2022年度に5自治体で実施した本プログラムの評価について、自治体ごとの成果として、A県の成果を日本公衆衛生学会総会、B県の成果を日本看護科学学会学術集会で演題発表し、学会参加者との意見交換を行った。C県については自治体研修担当者および研修参加者による発表を日本公衆衛生看護学会学術集会で行い、自治体における本プログラムの実装戦略とした。また、2022年度の5自治体における総合的なプログラム実施の評価について、国際学会(East Asian Forum of Nursing Scholars 2024)で演題発表し意見交換を行った。同発表では、本研修プログラムで学んだ内容のOJT(On the job training)での活用についての質的分析も行い、プログラム内容の実装についての評価を含めた。 これらを推進する体制として、科研会議を対面で1回開催し、その他メールや電話で意見交換、討議を行った。 また、学会発表等で情報を得た自治体から、本研修プログラムに関する問い合わせや、研修実施の相談があり、フィールドをさらに広めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
プログラムの実施は順調に進んでいる。ただし、研究成果について、学会における演題発表は複数回行っているが、論文投稿が進んでいない。研修プログラムの実装に向けたツールの開発や評価方法の検討が途中段階にある。
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今後の研究の推進方策 |
プログラム評価、アウトカム評価に基づき、研修プログラムの見直し、改善を図り、より効果的で実用性の高いプログラムを構築していく。これまでの成果を論文投稿し公表していく。また、自治体の組織特性に合わせたプログラム実施に必要な要件、戦略を検討していく。研修プログラムの実装に向けたツールの開発や評価方法の検討を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
プログラム実施のフィールドは確保でき実施したが、実装に向けての戦略の企画、評価が計画段階にある。さらにプログラムの実施を通して実装の評価も行っていく。 また、本研究の成果が分析途中であり公表が遅れている。分析を進め、その成果を学会発表および論文投稿、ワークショップの開催などにより、公表・普及していく。併せてプログラムの普及媒体の開発に取り組んでいく。
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