研究課題/領域番号 |
22K11186
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研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
高瀬 浩史 日本工業大学, 先進工学部, 教授 (80306266)
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研究分担者 |
加藤 利康 日本工業大学, 先進工学部, 准教授 (20826698)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | IoT技術 / フットマッサージ技術 / 学習支援システム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,熟達者が行うアロマを用いたフットマッサージの動作スキルをIoT活用により抽出・可視化し,伝達・共有させる習得支援システムを開発することである.本システムによるアロマを用いたフットケアの人材育成を目指している. そこで本研究では熟達者が行うフットケアマッサージ技術の習得支援を目的に,その行動や説明をIoT技術を用いて可視化するシステムの開発を試みた.可視化の方法として,フットケアマッサージ中の熟達者の視点である視覚情報,熟達者の説明の声である聴覚情報,熟達者の腕,指のセンサデータである触覚情報を同時に提示する. 視覚情報として,フットケアマッサージの動作中の視覚をアイトラッカーにより計測を行う.どこに視点があるのか,その視点はどれだけの時間であるかなどの情報を取得する.聴覚情報として,フットケアマッサージ中の熟達者の説明を録音し,システムで再生する.視覚情報と組み合わせることで,熟達者の動作に対する考えなどを共有でき,初学者の技術向上に繋がると考えられる.また,フットケアマッサージ中の指圧の強さなどをセンサで測定し,教育システムに触覚情報として提示する.熟達者の指の力加減などを示すことにより,初心者はより適切な力加減を学習できると考えられる.指圧の強さを測定するために,高分子厚膜フィルムによる圧力センサを用いた手袋を試作した.これら視覚情報と聴覚情報,触覚情報の計測データを同期させ,統合することで動画教材を作成することができる.本システムを利用することにより,熟達者の動作スキルを抽出・可視化することが可能であることを確認することができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は,触覚情報の取得に必要な圧力センサを用いた手袋の試作を重点に研究を行った.試作システムをフットケア指導員である看護師に評価してもらい,改良の方針も定まっていることから,概ね順調に進んでいるといえる.
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画では,2年目に行う触覚情報の可視化を1年目に先行して行ったことから,視覚情報で用いるアイトラッカーの計測データの活用を2年目に行う.視線データだけではなく,視線の停留回数や停留時間を集計して色温度分布で表示するヒートマップ解析や設定領域内の視線解析であるAOI(Area of Interest:興味関心領域)分析を行えるようなプログラムの開発を行う予定である.また,各種情報の統合をリアルタイムに行う方法についても検討する.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したが,新型コロナウイルスの影響により国際会議への参加がオンラインになり旅費の執行ができなかったため,次年度使用額が生じた. 研究計画に大きな変更はなく,前年度の研究費も含め,当初予定通りの計画を進めていく.
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