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2022 年度 実施状況報告書

高齢者の股関節外旋筋力は下部尿路症状と関連するか

研究課題

研究課題/領域番号 22K11190
研究機関常葉大学

研究代表者

中野 聡子  常葉大学, 健康科学部, 講師 (50804770)

研究分担者 田原 康玄  静岡社会健康医学大学院大学, 社会健康医学研究科, 教授 (00268749)
加藤 倫卓  常葉大学, 健康科学部, 准教授 (80737354)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード下部尿路症状 / 股関節 / 筋力 / 高齢者
研究実績の概要

2021から2022年にかけて、賀茂コホートで研究に必要な臨床情報・生体試料を収集した。下部尿路症状との関連を検討する目的で、骨格筋量指数、出産回数、出産回数なども調査した。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け当初予定を下回ったものの、可能な範囲で最大数のデータを得た。
また、回復期病棟入院中の高齢者を対象として経腹超音波検査を用いて骨盤底機能を調査し、下肢筋力との関連を検討した。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け当初予定を下回ったものの、可能な範囲で最大数のデータを得た。
収集したデータを用いた関連解析から、下部尿路症状に関する様々な知見を得た。例えば、下部尿路症状の一つである腹圧性尿失禁と骨盤底機能との関連を検討した。その結果、年齢や出産回数、骨格筋量指数といった既知のリスク因子の調整後も腹圧性尿失禁と股関節外旋筋力は関連することが確認された。股関節外旋筋力は骨盤底機能に影響を及ぼすことから、股関節外旋筋力への介入は骨盤底機能を改善させ、結果として腹圧性尿失禁を改善させる可能性が推察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け当初予定を下回ったものの、可能な範囲で最大数のデータを得た。収集したデータを用いた関連解析から、下部尿路症状に関する様々な知見を得て国内学会でその成果を発表する予定である。

今後の研究の推進方策

コホートでの追跡調査および新しいコホートでのベースライン調査やフォローアップ調査を予定している。

次年度使用額が生じた理由

当該年度は新型コロナの影響によりコホート調査を予定通り実施できないことがあり使用額が減少した。未実施分については次年度実施予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 高齢女性における股関節外旋筋力と腹圧性尿失禁との関連について:静岡研究2023

    • 著者名/発表者名
      中野聡子, 加藤倫卓, 中野渉, 塚本敏也, 栗田泰成, 髙木大輔,鬼頭和也, 尾崎悦子, 栗山長門, 田原康玄
    • 学会等名
      第65回日本老年医学会学術集会
  • [学会発表] 地域在住高齢者における歩行速度の関連要因:静岡研究2023

    • 著者名/発表者名
      中野渉, 加藤倫卓, 中野聡子, 塚本敏也, 栗田泰成, 髙木大輔,鬼頭和也, 尾崎悦子, 栗山長門, 田原康玄
    • 学会等名
      第65回日本老年医学会学術集会
  • [学会発表] クレアチニン・シスタチンC比は骨格筋量や筋力とは独立して歩行速度と関連する:静岡研究2022

    • 著者名/発表者名
      中野渉, 加藤倫卓, 塚本敏也, 栗田泰成, 髙木大輔, 中野聡子, 小野慎太郎, 鬼頭和也, 尾崎悦子, 栗山長門, 田原康玄, 静岡研究グループ
    • 学会等名
      第81回日本公衆衛生学会総会
  • [学会発表] 終末糖化産物の蓄積と筋質の低下との関連:静岡研究2022

    • 著者名/発表者名
      加藤倫卓, 栗田泰成, 髙木大輔, 塚本敏也, 中野渉, 中野聡子, 小野慎太郎, 鬼頭和也, 尾崎悦子, 栗山長門, 田原康玄, 静岡研究グループ
    • 学会等名
      第81回日本公衆衛生学会総会

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公開日: 2023-12-25  

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