研究課題/領域番号 |
22K11221
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 |
研究代表者 |
中村 めぐみ 森ノ宮医療大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (70804508)
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研究分担者 |
佐浦 隆一 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (10252769)
横井 賀津志 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 教授 (50506912)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 関節リウマチ / ゴールセッティング / 運動処方 / アドヒアランス向上 / ハンドエクササイズ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は高齢関節リウマチ(以下,RA)患者の運動アドヒアランスを高めるアクティブゴール設定アプローチの構築である.2023度の目標はアクティブゴール設定アプローチの構築であった. 研究内容:2023年5月にSARAHプログラムの研究グループの患者教育サイト更新に関する研修と実践に関する会議を実施した.アドヒアランス向上に関する知見の交換,運動プログラムに用いる負荷について、国内で使用しやすい備品についての確認を行った.運動プログラムの実施中の負荷の増加については,「運動の実施回数やセット数の増加または備品の変更による不可の増強で適応できる」,「プレテストで協力した参加者(男性1名,女性2名)らは,セット数の増加よりも備品の負荷を上げることを好む」,インタビューでは「負荷が上がることで運動効果を実感する」といった意見があった.ゴール設定については,SARAHプログラムで励行される「普段の(日常)生活で手を使う動作」を用いたゴール設定に加え,定期的に行う趣味などの参加者にとっての大切な活動における変化に言及されることが多かった. 自宅内での日常生活動作や家事といった手を使う動作に加えて,お稽古や趣味など定期的に行ってきた活動や,今後行いたい活動を聞くことにより具体的なゴール設定ができることが明らかとなった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ランダム化比較試験の実施のため,2つの当事者グループ活動の代表にアポイントメントを取ったが,十分な研究協力者の募集に至らなかった.理由として,コロナ禍以降,感染対策のためにやむを得ずオンラインでのグループ活動開催となっていること,そして1つのグループでは活動を休止したことが挙げられる. 運動プログラム処方については,オンラインでの実施は既になされており,遂行そのものに大きな問題はないと思われる.しかし,研究協力については,備品に触れながら実際に運動を体験してみることが必要であることが示唆された.
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今後の研究の推進方策 |
当事者グループへのリーチアウトは継続する.また,説明の場を設けていただくよう働きかけることを継続する.加えて,関節リウマチのクリニックにおいて研究協力者の募集を行うことを検討している.
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度の新規参加者がなかったこと,オンラインデバイスなどの予算を用意していたが,昨年度からの参加者は既にデバイスを持っており使用しなかったことから,次年度使用額が生じた.2024年度の試用計画としては,新規参加者のデバイス使用,備品購入,評価や検査の実施に伴う謝金等の支出を予定している.
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