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2023 年度 実施状況報告書

【離島の文化に即した災害保健活動】教育プログラム開発ー地域らしさの回復を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 22K11224
研究機関国立保健医療科学院

研究代表者

丸谷 美紀  国立保健医療科学院, その他部局等, 特任研究官 (50442075)

研究分担者 奥田 博子  国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (50294236)
原田 奈穂子  岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (70637925) [辞退]
安齋 由貴子  宮城大学, 看護学群, 教授 (80248814)
加古 まゆみ  広島大学, 医系科学研究科(保), 准教授 (90347542)
青木 さぎ里  自治医科大学, 看護学部, 講師 (90438614)
吹田 晋  国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (30813779)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード災害保健 / 文化 / 離島
研究実績の概要

2022年度の郵送調査で、インタビュー御協力が得られたの4つの離島の保健師に、聞き取り調査を行った。
聞き取りの内容:1.基本的事項 ①保健師の経験年数(離島での勤務年数、離島での生活年数)②災害経験の有無(被災経験、支援の経験、その時の災害種別) ③災害保健活動に関する研修受講の有無と内容(時間数、内容) 2離島について ①離島のタイプ (類型)②島内の総人口、高齢化率等 ③離島の被災経験 2.インタビュー項目 1)日常的に感じている[離島の文化] 2)離島の災害保健活動で特に留意する点、中でも[文化]について具体的な内容、また災害保健活動の研修に反映することが望ましいもの 3)平常時から保健師や災害保健関係者(自治体職員・保健医療従事者・消防団・住民等)との間で災害保健活動マニュアルや口頭で共有している[文化]の有無と具体的な内容 4)「地域らしさを守る災害保健活動」の研修を実施する場合に、どのような対象・内容・構成が実現可能で、かつ効果的か。
結果として次のことが得られた。1)日常的に感じている[離島の文化]は、島外の資源に頼らない自立心、島内で完結するための体制等 2)離島の災害保健活動で特に留意する[文化]は、島民の結びつきの基準等 3)平常時から保健師や災害保健関係者との間で共有している[文化]はマニュアルよりも口頭で、避難時に安心して過ごせるコミュニティ等、 4)「地域らしさを守る災害保健活動」は、島内の他者の考えに日頃から耳を傾ける等であった。
マニュアルを不要とするほどに相互理解や互助が根付いていることは強みではある一方、島の内側から開かれた体制をつくることは災害保健活動に限らず、島の存続にも必要と考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度に新型コロナウイルス感染症のために調査が遅滞した関係で、令和5年度の調査も遅滞した。令和6年1月の能登半島地震を考慮すると、離島を含め、僻地の災害保健活動の充実を急ぐ必要がある。

今後の研究の推進方策

初年度から進捗は遅れているが、郵送調査、インタビューという研究全体の構成は崩さずに進めることができている。
令和6年度は、計画通りに研修案を作成し、調査対象の離島の状況に即して、研修案を試行する予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度予定していた離島の調査が、対象地域の事情により次年度に延期となった。それに伴い、国際学会での公表予定が延期となったため、次年度に繰り越す必要性が生じた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 地域らしさを守る災害保健活動に関する研修開発2024

    • 著者名/発表者名
      加古まゆみ,丸谷美紀,奥田博子 ,吹田晋
    • 学会等名
      災害医学学会

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公開日: 2024-12-25  

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