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2023 年度 実施状況報告書

在宅認知症高齢者と介護家族のソーシャルサポート獲得ICT支援プログラムの評価

研究課題

研究課題/領域番号 22K11231
研究機関熊本県立大学

研究代表者

安武 綾  熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (40366464)

研究分担者 喜多 敏博  熊本大学, 教授システム学研究センター, 教授 (20284739)
中尾 富士子  熊本県立大学, 総合管理学部, 教授 (40363113)
石川 智久  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (60419512)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワード認知症 / 家族 / 看護 / 介護者 / ソーシャルサポート / ICT / ケア / 介護
研究実績の概要

2023年度は,A市におけるソーシャルサポートの実態を明らかにするとともに,同市の在宅認知症者の介護家族のソーシャルサポート獲得状について在宅認知症者の介護家族のソーシャルサポート尺度を用いて評価することを目的とした.研究対象者時は,同意が得られた地域包括支援センター、在宅認知症者を介護する家族約100名,および対象者の診療録を参照した.研究素材(データ)の情報収集として,地域包括支援センターに登録されている地域支援団体256団体をソーシャルサポートの種類別にweb入力した.その後,在宅認知症者の介護家族に関しては,質問紙を用いた聞き取り調査を実施した.
その結果「A市の在宅認知症者の介護家族ソーシャルサポートの実態」「対象者が獲得しているサポート」の特徴を明らかにすることができた.
本研究において,A市におけるソーシャルサポートの実態を明らかにすることができた.A市ソーシャルサポートは,特に情緒的支援に関するものが多く,介護の意味づけ支援に関連するサポートは少ない傾向にあった.また,同市の在宅認知症者の介護家族のソーシャルサポート尺度特典より,ソーシャルサポートの獲得状況について分析したところ,「情緒的支援」「実用的化家事介護支援」「レスパイトの調整支援」は,満点に近かったものの,「介護の意味づけへの支援」「適切な情報提供」に関しては,満点との差が大きかった.さらに,新興感染症の影響による自粛生活のなかで孤立化している認知症者と介護家族の現状もふまえ,今後,介護家族が最適な時期にサポートを獲得できるようなシステムの構築が期待されることが明らかとなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は、本事業におけるモデル地域としてA市をモデル地域として設定しプログラムの評価を実施した.本研究結果を活用し,その後の調査は,引き続き対象者数を増やし,対象地域を全域に拡大しプログラムの評価を実施していく予定であるため,概ね順調に進展していると考えられる.

今後の研究の推進方策

2023年度は、本事業におけるモデル地域としてA市をモデル地域として設定しプログラムの評価を実施した.本研究結果を活用し,その後の調査は,引き続き対象者数を増やし,対象地域を全域に拡大しプログラムの評価を実施していく予定である.

次年度使用額が生じた理由

今後,対象者数を増加すること,調査対象地域を拡大し,一般化するための基礎データとすることが期待され本研究結果を活用し,その後の調査は対象地域をA県全域に拡大しプログラムの評価を実施していく予定であるため,調査用ICTwebサイトの更新を行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] 台湾アジア大学認知症フレンドリー USR Project 2023(その他の国・地域)

    • 国名
      その他の国・地域
    • 外国機関名
      台湾アジア大学認知症フレンドリー USR Project 2023
  • [雑誌論文] 2020年7月熊本豪雨災害後の「やっちろ保健室」の実態調査2023

    • 著者名/発表者名
      安武綾, 蓑田由貴, 大茂竜二
    • 雑誌名

      アドミニストレーション

      巻: 29(1) ページ: 30-36

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 認知症フレンドリー社会の創生に向けた多様なイニシアチブの活動ーともに生きるまちへOne Team ARAOの挑戦ー2023

    • 著者名/発表者名
      宗久美, 石川智久, 中村光成, 大嶋俊範, 奥村猛, 宮本賢一, 安武綾
    • 雑誌名

      日本老年精神医学雑誌

      巻: 34(8) ページ: 783-788

  • [学会発表] 日本における認知症になっても安心して暮らせるまちづくり2023

    • 著者名/発表者名
      安武綾
    • 学会等名
      台湾アジア大学認知症フレンドリー USR Project 2023
    • 国際学会 / 招待講演
  • [備考] 台湾アジア大学認知症フレンドリー USR Project

    • URL

      https://www.pu-kumamoto.ac.jp/news/post-28082/

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公開日: 2024-12-25  

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