研究課題/領域番号 |
22K11232
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
川村 三希子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (10405673)
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研究分担者 |
小島 悦子 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00326612) [辞退]
貝谷 敏子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (00381327)
山田 律子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (70285542)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 認知症 / 高齢者 / 疼痛マネジメント / シミュレーション教育 |
研究実績の概要 |
これまでは、認知症高齢がん患者の痛みを緩和し、生活の質を維持・向上するための知識、技術、態度の習得を目的とした講義とシミュレーション学習で構成された教育プログラムを開発した。クリニカルラダーⅡ以上の看護師20名を対象とし、本プログラムを実施し、教育介入前と直後・3カ月後に、認知症高齢がん患者の疼痛マネジメントに対する知識テストおよび認知症高齢がん患者の疼痛マネジメントにおける看護実践自己評価尺度:PMSOP-CAD(檜山ら,2022) を用いて評価した。2022年度はさらにプログラム実施後、6か月後の調査を実施し有効回答17名を分析対象とした。対象者は全員女性、平均年齢は37.4±9.0歳、がん看護ケア経験は14.7±8.6年、認知症ケア経験は9.0±7.3年であった。分析の結果、知識の正答率は介入前74.4%、直後88.1%、3カ月後86.4%、6カ月後、88.0%であり、介入前と3カ月後(p<.05)、介入前と6カ月後(p<.05)に有意差を認めた。また、PMSOP-CADの合計得点は、介入前121.6点、3カ月後129.4点、6カ月後134.5点とやや上昇したが有意差は認められず(p=.62)、専門知識や臨床判断が必要な一部の実践項目は3カ月後より6カ月後に低下した。 認知症高齢がん患者の疼痛マネジメントに対する知識の正答率は、介入3カ月後、6カ月後においても低下せず、本教育プログラムは知識の定着に有用であることが示された。一方、専門知識や臨床判断が必要な実践の自己評価が6カ月後に低下した理由については不明であるため引き続き検討が必要である
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
知識テストの信頼性と妥当性について解析し論文投稿中であること、RWLCD:Randomized Waiting List Control Designの研究デザイン・研究計画を推敲中であるため。
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今後の研究の推進方策 |
知識テストの信頼性・妥当性が確認でき論文化の見込みが立ち次第、研究を実施できるよう倫理申請の準備を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
知識テストの信頼性の確認が終了後に、ランダム化比較研究に入る予定である。
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