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2023 年度 実施状況報告書

超音波画像診断装置を用いた中間広筋の効果的なトレーニング方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K11328
研究機関藍野大学

研究代表者

熊部 翔  藍野大学, 医療保健学部, 助教 (60882884)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード中間広筋 / 筋浮腫 / 中間周波数 / トレーニング
研究実績の概要

本研究の目的は、①従来筋疲労の指標として用いられている表面筋電図の中間周波数と、新たに簡便な筋疲労の指標として用いることができる可能性のある超音波画像診断装置で捉えた筋浮腫との関係について解明すること、②筋浮腫をアウトカムとして中間広筋の等尺性トレーニングに最も効果的な膝関節角度を明らかにすることとした。
目的①:膝関節・股関節に整形外科的疾患の既往がなく、可動域制限のない健常学生26名に対し、負荷課題としてトルクマシンを用いて3秒間の等尺性膝伸展運動での最大随意数縮と3秒間のインターバルを10回・20回・30回の3条件で実施した。表面筋電図を用いて各条件の1回目と最終回の外側広筋の中間周波数を算出し、それぞれ変化率を算出した。また、超音波画像診断装置を用いて課題前後に外側広筋の筋厚を測定し、3条件の筋厚変化率を算出した。結果、中間周波数変化率と筋厚変化率はすべての条件において有意な相関関係は見られなかった。また、筋厚変化率では、課題の反復回数の増加に伴い、各条件間に有意な増加が認められた。
目的②:膝関節・股関節に整形外科的疾患の既往がなく、可動域制限のない健常学生34名に対し、トルクマシンを用いて6秒間の等尺性膝伸展運動での最大随意収縮と10秒間のインターバルを20回行う負荷課題を、膝関節100°屈曲位と膝関節40°屈曲位の2条件にて実施し、その後中間広筋に生じる筋浮腫の程度を超音波画像診断装置を用いて測定し比較する。現時点でデータ収集が行えていないため、早急にデータ収集に取り掛かる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初の研究計画では、目的①の研究結果を学会発表等で公開しつつ、目的②のデータ収集・解析を実施する予定としていたが、業務等により研究計画時点で予定していたエフォートを確保することが困難であったこと、研究倫理書の再申請に時間を要したことから本研究全体としては遅れている。

今後の研究の推進方策

2024年度は、目的①の研究結果を公表しつつ、②筋浮腫をアウトカムとして中間広筋の等尺性トレーニングに最も効果的な膝関節角度を明らかにすることを目的とし、早急にデータ収集・解析に取り掛かる予定である。完全なデータの収集が不可能な場合は、収集できた範囲でのデータ分析結果を公表することも検討する。

次年度使用額が生じた理由

研究消耗備品の購入にあたり他資金から補うことが可能であったこと、測定が行えていないことで謝金の支払いがなかったため次年度使用額が生じたと思われる。
国内学会の演題登録費や本研究に関連する情報収集を目的とした学会参加の参加費・旅費等に使用することや、対象者への謝金に使用する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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