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2022 年度 実施状況報告書

嚥下CTを用いた嚥下運動の調整機構における加齢変化の運動生理学的解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K11360
研究機関国立研究開発法人国立長寿医療研究センター

研究代表者

大高 恵莉  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 健康長寿支援ロボットセンター, 室長 (20898910)

研究分担者 大沢 愛子  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 医長 (10388944)
近藤 和泉  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 病院長 (50215448)
稲本 陽子  藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (70612547)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード摂食嚥下 / 加齢変化 / サルコペニア / 嚥下CT / 活動の定量的評価 / 運動生理
研究実績の概要

本研究では、320列面検出型CTを用いて、飲水時のCT撮影を1人あたり合計5回行うプロトコルを策定した。専用の椅子に座り、リクライニング座位60度の状態で、粘度や用量の異なる5種類(水3ml、水10ml、水20ml、濃いとろみ付き水10ml、薄いとろみ付き水10ml)を飲んでいただき、それぞれの嚥下の様子を320列面検出型CTにより撮影することとした。また、65歳以上の対象者については身体機能評価・口腔機能評価を実施し、サルコペニアやオーラルフレイルの有無についても情報収集を行った。本内容は国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会で承認を受けた。
2022年度は主に、国立長寿医療研究センター回復期リハビリテーション病棟入院患者のなかで、Food Intake Level Scale 8,9,10(一般的な食形態を3食経口摂取)かつ、明らかな嚥下障害および嚥下障害をきたしうる疾患(脳卒中や神経筋疾患など)の既往のない者を対象にリクルートを行った。2022年9月の倫理承認以降、6ヶ月間での研究対象者は5名と少数にとどまっているが、いずれの対象者も問題なくデータ取得可能であった。撮影された各画像については、専用のワークステーションを用いて嚥下関連器官(舌骨、軟口蓋、咽喉頭など)の運動時間や体積変化の計測を行った。これらの計測値は、対象者数が増加したのちに、とろみ濃度および負荷量ごとに相違があるかどうか統計学的検討を行う予定である。
同時に、次年度に向け、国立長寿医療研究センター近隣のボランティアセンター登録者および介護予防・日常生活支援総合事業対象者に対して、研究ボランティア参加を呼びかけるよう関連団体に順次依頼を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

倫理承認に約5ヶ月、対象者リクルートの開始準備に約2ヶ月と長期間を要したため、2022年度の対象者数は5名と少数にとどまっているが、データ取得自体は順調に開始できており、大幅な遅延ではない。また、本期間中に病棟や放射線科との連携がすすみ、対象者のリクルートから評価、画像解析までの手順を確立しスムーズに実施することが可能となったため、今後の研究が順調に進捗する体勢は整っているといえる。

今後の研究の推進方策

2023年度には専任の研究員を配置するとともに、近隣のボランティアセンター登録者および介護予防・日常生活支援総合事業対象者からも研究参加者を募っていく予定である。対象者数の増加と同時並行で画像解析を随時進め、統計学的解析に着手する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2022年度の研究対象者が少数にとどまったため、謝金に相当する費用が次年度繰越となった。2023年度にリクルートされる研究対象者への謝金として使用される予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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