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2024 年度 実施状況報告書

筋痛症における索状硬結およびトリガーポイント発症メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K11374
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

渡辺 正哉  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (90762633)

研究分担者 渋谷 正史  上武大学, その他(学長), 学長 (10107427)
鵜川 眞也  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (20326135)
植田 高史  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (90244540)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード筋痛症 / TRPV1 / VEGFR1 / VEGF-A / 筋硬度評価 / スポーツ障害 / sciatic nerve ligation / muscle taut band
研究実績の概要

我々は,炎症性筋痛の発症メカニズムと関連シグナルの伝達経路の同定を目的に、炎症性筋痛症モデル動物を作出し,炎症性筋痛症の急性期および亜急性期において、VEGFR1とTRPV1を介した新たな侵害受容経路があることが示唆された(NeuroReport, 34, 2023).
次に,脊椎狭窄,脊柱管狭窄症,椎間板ヘルニアといった神経根,脊髄圧迫症状だけではなく,梨状筋症候群といった筋そのものによってエントラップされて生じるとされる坐骨神経痛症候群においても筋硬結(taut band)が生じ,さらに,筋硬結を生じた筋によってさらなる神経痛をおこすのではないかと考え,筋硬結とその関連痛についての検証をおこなっている.筋硬結に関する先行研究では,アセチルコリンエステラーゼ阻害剤により,筋硬結を示唆するknotが観察されたと報告している(appl physiol, 126(1), 2019).現在,我々は,坐骨神経結紮モデルマウスを用いてknotを再現できるかどうかを試みている.
一方で,実際アスリートにおける筋硬結,筋タイトネスと疼痛による運動不安(kinesiophobia)との関係についての臨床研究をすすめた.膝関節前十字靭帯(anterior cruciate ligament, ACL)損傷における靭帯再建術後のアスリートでは,膝関節伸筋力が健側と比較し十分(90%以上)回復したにもかかわれず競技復帰できないケースは少なくない.我々は,膝関節伸筋のタイトネスではなく股関節外旋筋タイトネスが膝関節伸筋の収縮タイミングの遅れが出ることを明らかにした.これは,ACL損傷のない健常なアスリートにおいても同様の結果が得られたことから股関節外旋筋の筋硬結が膝関節伸筋に何らかの影響をおよぼしたということが示唆された(日本膝関節学会誌,1-2, 2024).

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

我々は,坐骨神経結紮モデルマウスを用いてknotを再現できるかどうかを試みているが,坐骨神経結紮モデルマウスにおいて1週後に神経痛モデルが作製できたかが,坐骨神経支配領域にある下腿部筋においてknotの再現に至っていない.

今後の研究の推進方策

ヒトでみられる筋痛症および筋・筋膜疼痛症候群(myoficial pain syndrome, MPS )には,筋硬結(taut band, TB)と呼ばれる筋組織に起こる特徴的徴候が存在する.今回の研究目的である、筋硬結を生じた筋によってさらなる神経痛(関連痛)をおこすのではないかと考え,筋硬結とその関連痛についての検証をおこなっている.筋硬結に関する先行研究では,アセチルコリンエステラーゼ阻害剤により,筋硬結を示唆するknotが観察されたと報告している(appl physiol, 126(1), 2019).現在,我々は,坐骨神経結紮モデルマウスを用いてknotを再現できるかどうかを試みているが,坐骨神経結紮モデルマウスにおいて1週後に神経痛モデルが作製できたかが,坐骨神経支配領域にある下腿部筋においてknotの再現に至っていない.これは,摘出組織の固定法,染色方法を検討する必要があると考えている.

次年度使用額が生じた理由

新たな実験メソッドが確立できず,当初の研究課題遂行に遅延が生じたこと.
坐骨神経結紮による神経痛モデルの作出は成功しているので,その組織固定,染色法について検討中である.このため,実験に使用するマウスの確保,また,試薬等の購入,論文作成後に雑誌投稿ための費用として研究費を使用する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 等速度筋力測定器による女子アスリートにおける前十字靱帯(ACL)断裂後の不安の定量解析2024

    • 著者名/発表者名
      渡辺正哉
    • 雑誌名

      日本膝関節学会誌

      巻: 1(2): ページ: 270-271,

    • 査読あり
  • [学会発表] 野球投手における肘関節尺側側副靭帯前斜走靭帯と肘関節内側支持機構弾性との相互関係2024

    • 著者名/発表者名
      渡辺正哉
    • 学会等名
      日本スポーツ理学療法学会

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公開日: 2025-12-26  

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