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2023 年度 実施状況報告書

ニューロフィードバックが軽度認知障害高齢者の認知機能改善に及ぼす効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K11380
研究機関東邦大学

研究代表者

山口 哲生  東邦大学, 医学部, 准教授 (70464592)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードニューロフィードバック / 軽度認知障害(MCI) / 脳波 / 高齢者 / 認知機能 / ワーキングメモリ
研究実績の概要

本研究では,SMR波(12Hz-15Hz)の振幅を強化,θ波(4Hz-7Hz)の振幅を抑制するニューロフィードバックが軽度認知障害(MCI)高齢者の認知機能に及ぼす効果を検討する。ニューロフィードバックの効果を測定するためにMCI高齢者を介入群と対照群に割り付けて,①定量的脳波検査(QuantitativeElectroencephalogram; qEEG),②ADAS-Jcog,③簡易型認知機能検査(MMSE)をニューロフィードバック介入前後で実施する。
本年度は主に本研究で採用予定のドライ電極の選定およびその安定性や信頼性の確認をおこなった。ドライ電極では、接触抵抗を抑えるためのペーストを必要としないため、電極の装着が用意であり、実験参加者への負担を軽減することができる。しかしその一方でドライ電極は従来の測定方法に比べて接触インピーダンスが高くなる傾向にあるため、取得データの信頼性を確認する必要がある。そこでドライ電極を用いて得られた脳波データと従来の電極を用いて得られたデータを比較検討した。その結果、ドライ電極を用いた場合でも信頼性の高い脳波データを得ることが可能であることが示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

円安の影響を受け購入予定であったニューロフィードバック機器の価格が上昇したため、当初予定していた機器の購入を見送り、代替機の購入を検討せざるを得なかった。予算内で信頼性の高い脳波データを得ることが可能な代替機の選定に時間を要したため、予定通り研究を進めることができなかった。

今後の研究の推進方策

代替機の選定および購入は完了しているため、令和6年度は当初の予定通り、MCI高齢者を対象にニューロフィードバックを実施する。また併せてニューロフィードバックによる介入の効果を検討するために定量的脳波検査やADAS-Jcogをおこなう。

次年度使用額が生じた理由

本年度は当初予定していた機器購入を見送り、代替機の購入を検討する必要があったため、予定通り予算を執行できなかった。令和6年度は、当初の予定通り予算内で購入可能な機器およびパソコンを購入する。また、研究成果を学会発表するために旅費を執行する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] ニューロフィードバックの概要と適用2023

    • 著者名/発表者名
      田崎美弥子、山口哲生、川下剛史、高野隆司、巽雅彦、加藤康広
    • 学会等名
      第87回日本心理学会
  • [学会発表] 小児腎移植患者の養育者QOLに対するCOVID-19流行の影響2023

    • 著者名/発表者名
      橋本淳也、 濱崎祐子、山口哲生、 簀田志帆、青木裕次郎、宍戸清一郎、酒井謙、田崎美弥子
    • 学会等名
      第58回日本小児腎臓病学会学術集会
  • [学会発表] Impact of the COVID-19 pandemic on the quality of life of caregivers of pediatric recipients with kidney transplantation2023

    • 著者名/発表者名
      Junya Hashimoto, Yuko Hamasaki, Tetsuo Yamaguchi, Shiho Suda, Yujiro Aoki, Kenta Nishikawa, Kei Sakurabayashi, Maho Maeda, Takashi Yonekura, Yoshiro Itabashi, Masaki Muramatsu, Takeshi Kawamura, Seiichiro Shishido, Ken Sakai, Miyako Tazaki
    • 学会等名
      15th Asian Congress of Pediatric Nephlorogy
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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