研究課題/領域番号 |
22K11398
|
研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
稲見 聡 獨協医科大学, 医学部, 教授 (30458369)
|
研究分担者 |
種市 洋 獨協医科大学, 医学部, 教授 (10261299)
青木 寛至 獨協医科大学, 医学部, 助教 (30712111)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
キーワード | 脊柱後弯症 / 歩行解析 |
研究実績の概要 |
脊柱後弯症患者34人(平均年齢72歳)を対象に行った歩行解析のデータを分析し、論文作成を行ったので以下に概略を記す。被験者背部のT1、T 12、S1レベルと、大腿前面、下腿前面に慣性センサーを設置し、歩行時間の初期10秒、中間10秒、最終10秒のそれぞれにおいてパラメータの平均値を算出し比較した。結果は、歩行の時間経過に伴い、体幹の各センサーの前傾角度とT 12とS1間での屈曲角度が有意に増大した。S1と大腿部のセンサーから算出した股関節伸展角度は、経時的に減少傾向であったが有意差は無かった。静止立位時単純X線写真での骨盤後傾の値と、T 12とS1間での屈曲角度に有意な関連を認めた(r2 = 0.29, p = 0.0011)。この結果から、静止立位での骨盤後傾の程度により、歩行時の腰椎屈曲の程度を予測可能であることが、新たな知見として得られた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナウイルス感染の流行により、対象患者との接触が制限された。研究分担者が病気を発症したため、当初の予定通りに計測が出来なかった。
|
今後の研究の推進方策 |
現在コロナウイルスは鎮静化しているので、予定していた歩行解析が実行できると考える。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス感染症の影響で、予定した歩行解析が実施できなかったため次年度使用額が生じた。次年度は、これまで出来なかった歩行解析を行う予定であり、必要物品を購入し助成金を使用する予定である。
|