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2023 年度 実施状況報告書

運動器疾患を伴う高齢2型糖尿病患者に対する安全で新しい運動手段の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K11401
研究機関東都大学

研究代表者

河江 敏広  東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 准教授 (00598948)

研究分担者 岩城 大介  広島大学, 病院(医), 理学療法士 (50741302)
中島 勇樹  広島大学, 病院(医), 理学療法士 (70741289)
筆保 健一  広島大学, 病院(医), 契約理学療法士 (40741301)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード糖尿病 / 運動療法 / 血糖値 / 他動運動
研究実績の概要

昨年度に引き続き、対象者のリクルートを継続中。その結果、現時点までに非糖尿病群14名(性別:男性0/女性14例、年齢:73.9±4.4歳、膝伸展筋力:23.2±3.7㎏f、ロコモ25得点:8.5±7.9点)であり、糖尿病群は21例(性別:男性9/女性15例、年齢:74.4±4.7歳、膝伸展筋力:26.1±6.8㎏f、ロコモ25得点:9.0±9.2点)であった。現時点においては両群共にロコモ度Ⅰであり、かつ、他の運動機能には有意差を認めていない。一方で、非糖尿病群に女性が多いため、今後、非糖尿病患者の男性症例をさらに追加する予定である。測定プロトコルはまず、非糖尿病高齢患者における異なる運動強度でのPBTE運動が血糖値に与える影響を明らかにすることを目的として実施し。測定プロトコルは測定3日前の21時以降は絶食として、翌日に空腹時採血(測定項目:ヘモグロビン 、空腹時血糖、インスリン、HbA1c、総コレステロール、High Density Lipoprotein cholesterol、Triglyceride)と持続的血糖測定器(CGM)を装着し、さらに身長、体重、体組成測定を行う。CGM装着日より2日以上の間隔を空けて、PBTE運動試行を行う。PBTE運動前日も21時以降の絶食を指示する。測定当日は試験食を15分以上かけて摂取したのち、3分間のPBTE上にて安静座位をとり、10分間のPBTE試行を実施する。実施後は、60分間の安静座位をとる。また、このPBTE試行はチェアの速度「中」、チェアの速度「速」および、PBTE上にて安静座位を10分とるコントロール試行から構成され、各試行間は2日間以上の間隔を空けて実施する。以上の結果を踏まえ、CGMで測定される血糖に良好な影響を与えた運動強度で糖尿病群のPBTE運動を実施し、血糖コントロールに与える影響を検証していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は既に倫理審査の承認は終了しており、測定プロトコルを決定しているためすぐさま開始できる段階であるしかしながら、対象者のリクルートにて性別で偏りが生じている。現時点において、非糖尿病群14名(性別:男性0/女性14例)であり、糖尿病群は21例(性別:男性6/女性15例)であり、非糖尿病患者群において男性患者が著明に少ない。このことは、当該施設の特性でもある。

今後の研究の推進方策

性別に偏りが生じていることに対しては、引き続き研究参加者を当該施設にて募集するとともに、近隣の高齢者が運動を実施する施設にもリクルートの範囲を広げていくことを予定している。

次年度使用額が生じた理由

測定プロトコルは完了したが、対象者リクルートの時点で性別に偏りが生じたため、PBTEやその他の消耗品についての支出が出来ていない。次年度は、問題なく支出できる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Advanced liver fibrosis is associated with decreased gait speed in older patients with chronic liver disease2024

    • 著者名/発表者名
      Fudeyasu Kenichi、Ushio Kai、Nomura Takuo、Kawae Toshihiro、Iwaki Daisuke、Nakashima Yuki、Nagao Akiko、Hiramatsu Akira、Murakami Eisuke、Oka Shiro、Mikami Yukio
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 14 ページ: -

    • DOI

      10.1038/s41598-024-57342-1

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 高齢者糖尿病患者における運動機能と階段昇降の困難感についての検討2023

    • 著者名/発表者名
      相澤 郁也1,河江 敏広2,石黒 友康2,栗林 伸一
    • 学会等名
      第66回日本糖尿病学会年次学術集会
  • [学会発表] 高齢生活習慣病患者に対するオンライン集団運動療法の効果および安全性の検討-予備的検討-2023

    • 著者名/発表者名
      相澤 郁也、河江 敏広、石黒 友康、栗林 伸一
    • 学会等名
      CDE-Chibaフェスティバル2023(2023年10月22日、千葉)
  • [学会発表] 基本的日常生活動作能力に着目した高齢者糖尿病患者に対する運動療法効果の検討2023

    • 著者名/発表者名
      相澤 郁也、河江 敏広、石黒 友康、東内 昭江、栗林 伸一
    • 学会等名
      第10回日本糖尿病協会年次学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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