研究課題/領域番号 |
22K11433
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
掛橋 千彰 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究技術員 (80535683)
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研究分担者 |
舩橋 利也 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (70229102)
萩原 裕子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (90468207)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | Sema3A / Extensor digitorum longu / AAV / Cre / Floxマウス / ケトン |
研究実績の概要 |
今年度は、Sema3A-floxマウスを導入し、ケトン餌で飼育し、前脛骨筋(Tibialis anterior: TA)、長趾伸筋(Extensor digitorum longus: EDL),ヒラメ筋(Soleus: SOL)が遅筋化するか否かを、筋繊維タイプ(Type I、IIa、IIb、IIx)を免疫組織による画像で解析することにより行った。それぞれを特異的に認識する抗体を用いて3重免疫組織を行い、抗体により染色されなかった筋線維をIIxとした。その結果、EDLにおいて、IIxが増加すること、つまり、遅筋化することが明らかとなった。そこで、MyoAAV2A-.CMV.HI.eGFP-Cre.WPRE.SV40を投与することにより、ケトン餌飼育による遅筋化を防げるのか、という課題を明らかにするために研究を継続した。その結果、MyoAAV2AはEDLには導入できなかった。尚、IIxを染めるために特異的な抗体を導入した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
EDLの固定に難があり、実験の効率が異常に悪く、またEDLにAAV-Creを発現させることが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度の研究の結果、Sema3Aの役割を正常な状態で解明することが必要であり、また、AAV-Creを投与可能な骨格筋を探すことで、問題点は解決できる。2024度は、Tibialis anterior(TA)を対象として、Sema3A-floxマウスのTAにAAV-Creを投与し、筋繊維タイプ(Type IIa、IIb、IIx)の比率の変化を解析する。また、2023度にはなかったIIxを特異的に認識する抗体も用いることにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
2024年度の研究は、通常の状態でSema3Aの機能を解明することが主となり、これまでwildタイプのマウスにAAV-Creを投与してきたが、あらたなコントロールとしてAAVのみ、もしくはCre配列のスクランブルのAAVが必要となる。その作成費用や抗体の購入が2024年度の予算に必要となってくる。また、論文校正の費用などが生じる予定である。
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