研究課題
本研究の目的は、統合失調症の認知機能障害に対して、より選択的で効率的な認知リハビリテーションに応用するために、認知機能障害を脳活動のネットワークの障害として定量的に評価することである。そのために、日常臨床において幅広く普及し、安価で簡便、非侵襲な検査である脳波検査を用いて、デフォルトモードネットワーク(Default Mode Network: DMN)をはじめとする安静時脳内ネットワークを解析し、統合失調症の認知機能障害の重症度との関連性を表すバイオマーカーとして描出する。これにより、統合失調症の脳内ネットワークの異常を、認知リハビリテーションの導入・効果判定のための脳機能の定量的評価として確立する。更に、認知リハビリテーションに対する反応性を、リアルタイムな脳内ネットワーク解析から定量化し、より効果的な認知リハビリテーションのための客観指標として応用できる可能性を検討する。
3: やや遅れている
新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で、臨床データの収集が遅れており、延長によって更にデータ収集と解析を進めていく予定である。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件)
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