研究課題/領域番号 |
22K11512
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研究機関 | 京都先端科学大学 |
研究代表者 |
束原 文郎 京都先端科学大学, 健康医療学部, 准教授 (50453246)
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研究分担者 |
前田 奎 京都先端科学大学, 健康医療学部, 講師 (00846686)
鈴木 楓太 京都先端科学大学, 健康医療学部, 講師 (30759494)
村川 大輔 京都先端科学大学, 健康医療学部, 特任講師 (60909141)
松木 優也 天理大学, 体育学部, 講師 (80580232)
梶田 和宏 京都先端科学大学, 健康医療学部, 嘱託講師 (60848521)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 学生アスリート / 顕著な競技力向上経験 / 大学期 / 自己調整学習 |
研究実績の概要 |
今年度は主に、本調査に入る前の概念定義や分析枠組みの整理を行い、その結果を用いながらパイロットインタビューを実施した。 まず、先行研究のレビューを行い、「顕著な競技力向上」という概念の定義づくりを行った。Swann, C., et al.(2015)で提起された「スポーツ心理学研究における「エキスパート」サンプルを分類するためのモデル」を参考に、「大学期に顕著な競技力向上を果たしたアスリート」の条件を検討した。その結果、特筆すべき競技成績ナシ→地域代表レベル→国内トップレベル→国際大会出場レベル→国際大会トップレベルというように分類した際、大学入学時のステージから上方のステージに移行していた者を「顕著な競技力向上を果たしたアスリート」として定義した。 次に、アメリカの教育心理学者ジマーマンらが提唱した「自己調整学習」の概念について、やはり先行研究を精査して調査時に分析概念として利用可能なレベルまで理解を深めた。である.自己調整学習とは,動機づけ・学習方略・メタ認知の3要素において,自らの学習過程に能動的に関与して進められる学習 (伊藤,2017) であり,学習者 (スポーツの場 合はアスリート) は予見 (意欲,目標,計画)・遂行 (集中,統制,セルフ・モニタリング)・ 自己省察 (評価,原因分析,方略の修正) の3つのステップを循環させる中で効率的に (つまり 顕著に) 競技力を向上させることが可能となる。 これらの分析概念の用い、インタビュー調査を通じて本研究の目的を達成できるか、条件を満たす元学生アスリート2名に対してパイロットインタビューを実施した。その音声データに加え、これまでに収集した新聞雑誌の記事データも合わせて予備的な分析を行ったところ、本研究課題を十分進めていけるという見通しはたった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
他の研究課題および校務とのバランスが上手く取れず、この課題に腰を据えて取り組む時間が絶対的に足りなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今年は他の研究課題が減り、校務とのバランスも取れるようになったため、進めやすくなると思われる。 分担研究者に明確な課題を提示し、月に一回開催する研究会の中で進捗を報告してもらう。
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