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2023 年度 実施状況報告書

優れたソフトテニス・アンダーカット・サーブのボール飛翔解析研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K11578
研究機関県立広島大学

研究代表者

楠堀 誠司  県立広島大学, 生物資源科学部, 准教授 (10513856)

研究分担者 高橋 和孝  日本女子大学, 家政学部, 助教 (60848539)
篠原 秀典  日本体育大学, 体育学部, 准教授 (50468782)
井田 博史  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (20392194)
高橋 憲司  日本医科大学, 医学部, 准教授 (10511206)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードソフトテニス / アンダー・カット・サーブ / 飛翔軌跡 / 高速度カメラ
研究実績の概要

2023年12月に,広島県北広島町内の施設に於いて実験(撮影)を二日間にわたって行うことができた.仮説に沿って被験者11名には3段階でのラケット・スイング速度でアンダー・カット・サーブを打ってもらい,インパクト現象を2台の完全同期された高速度カメラ(3000Hz)で撮影し,ボールの飛翔軌跡については5台の無線LED発光体で同期された民生用カメラの高速度モード(300Hz)で撮影することができた.飛翔軌跡については,バウンド後の軌跡についても撮影ができた.
結果的に2名の被験者分についてはインパクト現象の撮影には失敗したものの,当初目的の9名以上の撮影には成功した.
現在は,それらデータの分析を進めている段階である.具体的にはDLT法による3次元分析をボールおよびラケットについて行い,ボール表面上のマークおよびラケットの数カ所の部位の3次元座標を求める.その後,インパクト時のラケット面の床面に対する時系列角度変化および変形しながらストリングス上を転がるボールの時系列変形モデルによる回転軸と床面との関係を明らかにする.
また,ソフトテニスにおいてアンダー・カット・サーブが効果をもたらすことを示す研究であり,今回の研究を裏付けるためのソフトテニス国際大会におけるメダル獲得要因に関する論文を2023年10月に発表することができた(Kusubori S.& Tanaka T.(2023):Factors of winning medals in international soft tennis events. International Journal of Racket Sports Science 5-1.eISSN: 2695-4508).

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初計画では,2023年9月に日本体育大学健志台校舎第三体育館に於いて実験(撮影)であったが,2023年5月になって当該施設が解体されることが分かり,その後関東方面で知人を通じて実験に適した施設を探してもらい,かつ自身も見学を試みたもののうまくいかなかった.
そこで広島県内での実験を夏季になってから検討し始め,9月になってから広島県北広島町内での実験のための交渉を行い,決定することになったため,実験自体は第19回杭州アジア競技大会および全日本総合選手権大会後とするしかなかったため,12月にずれ込んでしまったことが最大の遅延要因である.
それに伴い広島県で実験をおこなうため,2022年から検討してきた候補被験者の入れ替え,実験参加への協力依頼を再度おこなう必要が生じ,これも遅延要因となってしまった.

今後の研究の推進方策

ソフトテニスのアンダー・カット・サーブでは,ラケットとボールのインパクト後ボールは変形しながらストリングス上を転がり,フレーム・エッジから飛び出る様にボールは飛翔を開始する.飛翔開始前のラケット面のグローバス座標系におけるラケット面の角度および変形しながら転がるボールの回転軸を時系列変形モデルを使って算出し,インパクト現象を明らかにする.
これらとともに,飛翔開始後のボールの3次元飛翔軌跡を求め,飛翔開始時のボール回転軸との関係について明らかにする.
その後,バウンド現象についても3次元解析をおこない,インパクト現象(特にラケットヘッド速度)とバウンド現象との関係を明らかにすることで,優れたアンダー・カット・サーブの達成要因を明らかにすることを目指している.

次年度使用額が生じた理由

社会情勢を鑑みた場合,諸物価高騰が予測されたため,あらかじめ研究分担者には多めに見積もった額の研究分担金使用で計画・依頼をおこなった.しかしながら,研究分担者の努力のおかげで予想内の物品購入で済ませることができた.また,各研究分担者および研究等かつ責任者も学内研究費を使用するなどして,使用予算を抑えることができた.
大きな要因としては,実験スケジュールの変更による未使用が生じたことである.12月に入ってからの実験になったため,受験シーズン入りになり,実験に不参加者が出たため,旅費として計上していた予算の未使用が発生してしまった.
今後の使用計画としては,データ保存におけるデータ消失等のリスク分散化を図るために使用することを検討している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Factors of winning medals in international soft tennis events.2023

    • 著者名/発表者名
      Kusubori S. & Tanaka T.
    • 雑誌名

      International Journal of Racket Sports Science

      巻: 5 ページ: 24-34

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [備考]

    • URL

      https://www.pu-hiroshima.ac.jp/site/kenkyu-shoukai/kussan.html

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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