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2022 年度 実施状況報告書

スポーツ関連脳振盪による障害程度と回復過程を眼球運動により定量化する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K11589
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

小野寺 英孝  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (10449390)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードスポーツ関連脳振盪 / 眼球運動 / コンタクトスポーツ / めまい
研究実績の概要

先行研究でのデータを英文誌に投稿した。
本研究の目的は, 脳振盪患者の眼球運動を詳細に解析し, 障害程度を定量的に評価診断する方法を明らかにすることである. この研究で脳振盪の学問的裏付けを明らかにし, 今まで不可能であった非特異的な症状を可視化することが学術的独自性を有する. そして, 症状回復を定量することで根拠のある競技復帰の指針を示す一助とし, スポーツの安全性向上につながることが, 特色のある創造的な着眼点である. さらに予想される結果は基礎研究から最短距離での臨床応用が可能であり, 将来に継続して行える研究基盤の確立を可能とするものである.
対象(1)18歳以上の大学及びスポーツ競技団体における競技者(アメリカンフットボール,ラグビー,相撲,サッカーなどのコンタクトスポーツ). (2)脳神経外科外来にてSRCの診断をうけた競技者. 本試験の参加に当たり十分な説明を受けた後, 十分な理解の上, 患者本人の自由意思による文書同意が得られた競技者.研究デザイン 介入的臨床研究研究アウトライン (1)聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院脳神経外科外来を受診しSRCの診断が得られた場合, 可及的速やかにデータ測定を行う. この際聖マリアンナ医科大学病院横浜市西部病院1階の聴力検査室(暗室)への移動は外来医師が付き添う. 通常の外来通院にて症状経過を確認し一般的なGRTPに基づき診療を行う. 受傷後早期と受傷後1-2週および1-2ヶ月後に測定を行う(登録Ⅰ,ⅢⅣ). (2)眼球運動測定機器は持ち運び可能であることより,活動場所(相撲部屋, 格技場, 体育館など)に訪問しSRCを疑わせる有症状者に測定を行った.
初年度の登録目標は20症例である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

目標症例数に達せず3症例に留まった。理由はCOVID-19による活動期間の短縮や練習や試合の試行困難があげられる。

今後の研究の推進方策

COVID-19の感染症法上の位置付けが変わる2023年度に計画書の如く出張でのデータ収集を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

(1) 2022年度にCOVID-19感染蔓延により予定症例数をクリアできなかった.あらためて初年度の予定の如く症例登録を行う. さらに出張でのデータ収集(相撲部屋及び合宿地への出張)を計画している. その際の交通費及び器械運搬及びメンテナンス費用で使用する予定である。目標症例数は30症例とする.
(2) 海外学会に参加し研究計画内容のブラッシュアップを行う予定である. さらに測定機器の仕様変更を念頭に幅広い分野での学会参加を予定し交通費を使用する計画である.

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公開日: 2023-12-25  

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