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2023 年度 実施状況報告書

不安時に運動エラーを誘導する教示の作用原理の解明:注意バイアス仮説の検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K11631
研究機関東京農工大学

研究代表者

田中 秀幸  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70231412)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード運動エラー / 教示法 / 注意バイアス / 選択的注意 / 電気ショック法 / フランカー課題 / Go/Nogo課題
研究実績の概要

本研究は,心理的に不安状態にあるとき運動エラーを誘導する教示の背景にある認知メカニズムを明らかにすることを目標としている.研究期間内では,ヒトに普遍的な認知特性としての注意バイアスに着目し,次の2つの下位問題の解決を目指す.①知覚運動課題において,高不安状態が脅威関連刺激に対して注意を偏らせる効果があることを示すと共に,その注意バイアスが不安による運動パフォーマンス低下の背景にあるメカニズムであることを確かめる.②高不安状態において不適切な教示が運動エラーを生じさせるとき,エラー誘導要因として注意バイアスが介在することを実証する.
この研究目的のために,心理学分野において広く普及している注意バイアスの実験パラダイムと“避けるべきゾーン”実験パラダイムを組み合わせた新たなパフォーマンステストを開発し,不安・教示・運動パフォーマンス低下の関係性の背景にある認知メカニズムとして,脅威刺激に対する注意バイアスの作用を探究
する.
令和5年度は,令和4年度に実施した,視覚探針課題 visual-probe taskを用いた注意バイアスと運動目標(的に当てる,または,的を避ける)の関係性に関する研究成果を,国際学会において発表した.
さらに,下位問題②について,Flanker課題とGo/Nogo課題のハイブリッド課題を用いて,教示効果の検証実験を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

下位問題①について,その解決を概ね達成できた.研究成果を国際学会で発表し,国際誌へ原著論文として投稿した.
下位問題②について,実験を開始し,年度内に成果をまとめる見通しが立っている.

今後の研究の推進方策

引き続き,計画通りに研究を推進していく.

次年度使用額が生じた理由

投稿論文修正稿の英文校正代金を見込んでいたが,論文査読結果が3月末までに未達であったため,論文修正に至らなかった.
次年度使用額と翌年度分として請求した助成金と合わせて,投稿論文のオープンアクセス費として使用する計画である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The effect of attentional bias caused by increased anxiety on avoid and approach behaviors2023

    • 著者名/発表者名
      Sakemoto, N and Tanaka, H
    • 学会等名
      28th Annual Congress of the European College of Sport Science
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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