研究課題/領域番号 |
22K11641
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研究機関 | 流通経済大学 |
研究代表者 |
福ヶ迫 善彦 流通経済大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20398655)
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研究分担者 |
高田 大輔 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (00738411)
松本 祐介 川村学園女子大学, 教育学部, 准教授 (30738000)
荻原 朋子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (50365566)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | ICT / ギガスクール / 体育 / 思考力 |
研究実績の概要 |
本研究は,小学校第5学年5クラス(3学校)の体育授業から,経験のある指導性の教師が行う授業を分析し、協働的で深い学びをどのように行っているかを明らかにしている。また、形成的授業評価、社会的スキル、運動有能感、診断的・総括的授業評価の評価票を活用する。同時に、対象教師の逐語記録、児童の振り返りシート(iPad等を利用)をKH Coderにて, 頻出単語分析、単語共起ネットワーク分析を行った。 KH Coderの結果、技能ポイントに関しての重要度は、教師と児童間で大きな相違は存在しなかったものの、完全に一致していなかったことがわかった。関わり合い(協働)の面では、教師が「お手伝い」などの「班」での活動を促していたことにより児童間での「アドバイス」や「教える」といった子どもたちの相互のやりとりが生まれ協力関係が築けていたことがわかった。評価票の結果からは、社会的スキルの配慮のスキルに関して有意な差が出ていた。形成的授業評価からも、「お手伝い」の導入から各項目高い水準を推移していたこと、 診断的・総括的授業評価でも単元前と単元後を比較して、体育の授業に関する運動、認識、社会的行動の目標は有意に高まったことがわかった。しかし、運動有能感は、下位児は授業内の「できた」という感動を十分に保証できていなかった。 2023年度の授業研究では、技能水準の低い児童や他の運動領域でも研究課題が達成されるかを検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナの影響で、学校との授業研究の方法等で検討に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力者とできるだけ頻繁にやり取りし、研究分析数を増やす。また、研究方法についても検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
私用することがなかったため。
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