研究課題/領域番号 |
22K11673
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
松本 奈緒 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30364699)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 描画分析 / インタビュー / 構成主義 / 体育の学習内容 / 学習者の認知 / 質的研究 / 海外との交流 |
研究実績の概要 |
本年度は5ヵ年計画のプロジェクトの2年目である。 描画分析についての情報収集を7月のAIESEP International Conference 2023(Chile)において描画分析や質的研究の情報収集を行った。また、その国際学会にて、共同研究者のリメリック大学のDr. Ann MacPhailと研究のスケジュールや方向性について打ち合わせをすることができた。 6月から7月には、協力校である附属小学校において、中学年(4年生)と高学年(5年生)の陸上運動、ハードル走での描画分析、及び、インタビューのデータ収集を実施した。中学年(4年生)に関しては、夏の大雨の影響で学校閉鎖になり、データ収集の予定変更を余儀なくされた。 また、9月には共同研究大学であるアイルランドリメリック大学に訪問、3週間の滞在を実施し、共同研究者のDr. Ann MacPhailに研究の方向性やまとめ方について示唆を得た。さらに、リメリック大学図書館において、豊富な英語圏の文献の中から質的研究の文献を調査し、また、描画分析や関連の研究についての最新の知見について調査した。質的研究についての文献から内容分析やヴィジュアルメソッドを用いた研究の位置づけ、インタビュー調査についての位置づけについて整理できた。また、新しい描画分析についての研究を入手することができた。 また、現在、6月から7月にデータ収集した陸上運動領域(ハードル走)の描画データを分析している。分析の手ごたえとして、児童はハードリングを成功させるために多様な視点から工夫し、問題解決を実施している記述がみられた。現在分析中であるが、来年度早々、国際学会にて発表する予定であるので、随時分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた描画分析や質的研究の情報収集ができた。また、研究協力者と国際学会でのミーティングや大学を訪問し対面での打ち合わせができ、今後の研究の進め方やまとめ方について大きな示唆が得られたため。また、今年度取得予定であった体育の陸上運動領域の実践において描画とインタビューデータの取得ができた為。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は2023年度までの成果の一部を国際学会にて発表する。また、予定通り、小学校陸上運動領域の実践について、描画とインタビューデータを取得する予定である。2023年度大雨の影響でデータ収集の予定変更の分は2025年度以降交渉の上収集する予定である、
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次年度使用額が生じた理由 |
旅費 初年度、海外(アイルランド、リメリック大学)の共同研究者のとの打ち合わせを考えていたが新型コロナ禍のため、自由に行き来できなかった。2年目の今年度(R5年)は新型コロナ禍の収束のため、海外渡航が可能になった。前年度できなかった、共同研究者との打ち合わせを入れた。 また、国際学会(AIESEP)の開催地が南米のチリサンチャゴでの開催だった為、予定より遠方の地の開催となり、情報収集のための国際学会出席の旅費が予定より多くかかった。
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