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2023 年度 実施状況報告書

運動動機づけの個性による身体活動支援の新規最適化方略:若年女性における縦断的検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K11691
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

松本 裕史  武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 教授 (20413445)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード動機づけ / 自己決定理論 / 運動 / 身体活動 / 若年女性
研究実績の概要

本研究の目的は、若年女性を対象に心理学理論である自己決定理論に基づく運動動機づけの類型化によって動機づけの違いを個性としてとらえ、その個性に応じた身体活動支援の個別最適化を可能にする方法論を確立することである。今年度は、関西圏の女子総合大学に在籍する女子大学生を対象に、運動動機づけと運動行動およびウェルビーイングに関する指標との関連を検討するため、縦断調査を実施した。統計解析は、横断データの分析を進めており、運動動機づけタイプを独立変数、運動行動変容ステージおよびウェルビーイングに関する指標を従属変数とするカイ二乗検定および残差分析を行った。その結果、運動動機づけタイプと運動行動変容ステージおよびウェルビーイングに関する指標との間に有意な偏りが認められた。現在、先行研究の動向をふまえながら、結果の解釈を行っているところである。引き続き、縦断データの解析を慎重に進めながら、動機づけタイプの移行と運動行動との関連を検討していく。
今回の成果は、FEPSAC Congress 2024:European Congress of Sport and Exercise Psychologyにおいて「Motivational profiles and well-being in young
Japanese women」のタイトルで発表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り、縦断調査を実施できた。しかしながら、サンプルサイズ減少の十分な対策を講じたにも関わらず、当初予定していたサンプルサイズを確保することができなかった。このことは今後の縦断調査を実施する際の大きな教訓となった。3回目の調査でのサンプルサイズ確保に向けて、謝金の支払い方法など工夫が必要な状況である。

今後の研究の推進方策

第2回目の調査に協力してくださった対象者への再調査の準備を進めており、信頼性の高い縦断データの取得に向けて議論を進めているところである。3回目の調査は、価値の高いデータとなりうるため、全対象者に協力していただけるような工夫を講じる予定である。

次年度使用額が生じた理由

インフレーションおよび為替相場の影響から、海外出張経費が大幅に増加していることを受け、今年度の国際学会発表を実現するために、国内学会の参加取りやめなど経費を極力抑え、繰越を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Motivational profiles for exercise and well-being in young Japanese women2024

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Matsumoto
    • 学会等名
      FEPSAC Congress 2024:European Congress of Sport and Exercise Psychology
    • 国際学会
  • [学会発表] Motivational profiles and exercise behavior change in young Japanese women2023

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Matsumoto
    • 学会等名
      The 8th International Self-Determination Theory Conference
    • 国際学会
  • [図書] 健康とスポーツの心理学2024

    • 著者名/発表者名
      田中美吏・松本裕史編著
    • 総ページ数
      -
    • 出版者
      嵯峨野書院

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公開日: 2024-12-25  

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