• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

新規糖尿病サブクラスの病態解明:遺伝基盤を背景にした食行動・身体活動性変容の機序

研究課題

研究課題/領域番号 22K11729
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

島袋 充生  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60271144)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード2型糖尿病
研究実績の概要

第1:新規糖尿病サブクラスの食行動・身体活動性の変容の違いを遺伝的背景とともに検証(疾患表現系の抽出)
本研究では、福島糖尿病内分泌代謝コホート等のデータベース対象者(合計2500名程度)で、5つの成人発症糖尿病サブクラス別に疾患表現系を調べた。コホート研究登録時および前向き、後ろ向きの診療情報(既往歴、家族歴、生活歴、処方薬、血液・尿検査、登録病名、腹部超音波検査、骨塩定量検査、心エコー、腹部エコー、CT等)を電子診療録で調査して、データベースへ入力する。評価項目は、①血糖関連指標(HbA1c、HOMA2R、HOMA2β、膵島関連自己抗体 等)、②古典的合併症(網膜症、腎症、心筋梗塞、脳卒中、心不全)および新規合併症・併存症(がん、骨粗鬆症、認知症、サルコペニア、抑うつ)の有病率、発症率、③身体特性(体組成、体脂肪分布、骨格筋量、筋力、歩行速度)、④食行動指標(食行動質問表、食物摂取頻度調査 FFQ、こころの健康に関する5質問表)、⑤身体・生活活動性指標(運動習慣、ADL、活動量 等)、⑥遺伝指標(網羅的遺伝子多型パネル)である。網羅的遺伝子多型パネル、ジャポニカアレイNEO(東北大学ToMMo)を用いて、5つの成人発症糖尿病サブクラス別に、有意水準の遺伝子多型が検出された(令和6年5月24日日本糖尿病学会シンポジウムで報告)。現在これらの遺伝子多型を元に多遺伝子リスクスコアの作成を試みている。
第2、基盤病態を推定し動物実験等でそれぞれの基盤病態を解明すること(仮説作成と実証)
上記で有意水準となった遺伝子多型より。糖尿病サブクラスの遺伝的背景と食行動、身体特性、生活活動指標から疾患表現型を抽出する(既報で有意だった遺伝子多型)予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね順調に推移している。

今後の研究の推進方策

5つの成人発症糖尿病サブクラス別に、有意水準の遺伝子多型を組み込んだ多遺伝子リスクスコアの作成を試みている。

次年度使用額が生じた理由

次年度に繰り越した。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi