研究課題/領域番号 |
22K11760
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
安田 和基 杏林大学, 医学部, 教授 (80311611)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / 脂肪組織 / 遺伝子発現 |
研究実績の概要 |
我々は先行研究により、高度肥満患者を対象とした、マイクロアレイを用いた網羅的トランスクリプトーム解析から、「(同一人の皮下脂肪に対して)内臓脂肪優位に発現する遺伝子(A)」を約500個、「NASH特異的、あるいはステージ特異的に発現が変化する遺伝子(B)」をやはり約500個ほど得ている。そこで、両者を「臓器横断的に」比較して、共通した遺伝子群及び分子ネットワークの抽出を試みた。今年度は(B)のうち、(A)に含まれる遺伝子を中心に解析した結果、細胞接着関連分子、細胞外基質および線維化関連分子、などが得られたが、これらは脂肪細胞や肝細胞などの実質臓器細胞だけでなく、局在する炎症関連細胞での発現も推定された。これらの遺伝子の発現調節の上位に当たる転写因子の推定を行ったが、いくつかの多彩なネットワークが並存している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大学内の諸事情で、研究に割ける時間やエフォートに限りがあったため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き研究計画に沿って進めてゆく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗が遅れたことを受け、一部の研究を次年度へ繰り越し、研究費を有効活用する執行計画に変更したため。
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