研究課題/領域番号 |
22K11778
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
下野 隆一 香川大学, 医学部, 准教授 (60404521)
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研究分担者 |
田中 彩 (西村彩) 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (30459200)
形見 祐人 香川大学, 医学部, 助教 (50791224)
藤井 喬之 香川大学, 医学部, 助教 (00746696)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 水溶性食物繊維 / 壊死性腸炎(NEC) / 短腸症候群 / 腸管不全関連肝障害(IFALD) |
研究実績の概要 |
研究の背景:壊死性腸炎(necrotizing enterocolitis:NEC)はその約90%が低出生体重児(早産児)に発症する重篤な疾患である。NECの発症原因として腸管粘膜の未熟性、腸内細菌叢の異常、などが示唆されているものの有効な発症予防や治療手段が存在しない。 一方、水溶性食物繊維は、腸内細菌叢改善作用を有することが示唆されているが、その生理的作用メカニズムについてはまだ不明であり、NECに有効であったという報告はない。 研究目的:水溶性食物繊維をNECに対する新たな予防や治療に応用できないかと考え、本研究ではラットNECモデルに対する水溶性食物繊維の作用を解析し、NECの予防・治療に有効であることを検証する予定とした。 研究方法:本研究ではまず、NECモデル作成に着手した。しかし、途中で死亡脱落する。生存したものは十分な負荷がかかっていないなど、実験モデル作成に時間を要した。NECでは栄養障害のため腸管不全関連肝障害(IFALD)になることが知られているが、当研究室にて飼育中のラットに高栄養付加をかけたラットモデルを作成したところ、IFALDに類似した肝障害モデルを作成できるに至った。 結果と考察:結果はまだ十分ではないが、この方法でIFALD類似の肝障害が得られているため、今後、実験モデルを増やしてこれらの組織学的、ほか肝障害の程度を解析していく予定である。また、本来の目的であるNECの予防・治療の実験についても並行して行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究ではまず、NECモデル作成に着手した。しかし、途中で死亡脱落する。生存したものは十分な負荷がかかっていないなど、モデル作成に難渋した。 NECでは栄養障害のため腸管不全関連肝障害(IFALD)になることが知られているが、当研究室にて飼育中のラットに高栄養付加をかけたモデルを作成したところ、IFALD様肝障害モデルを作成できるに至った。
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今後の研究の推進方策 |
今後、NECモデル作成が遅延するようなら、並行してこのIFALDモデルを使用して水溶性食物繊維の肝障害の程度の解析とこの肝障害に対する治療と予防効果を検証していく予定にしている。 また、本来の目的でNECの予防・治療の実験についても並行して行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
ラットNEC/IFALDモデルにおける肝障害の解析と原因の究明について研究を継続する必要がある。 また、NECの発症そのものの予防/治療について水溶性食物繊維の効果を研究する必要がある。
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