研究課題/領域番号 |
22K11799
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
太田 翔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (70837541)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 老化 / エピゲノム |
研究実績の概要 |
前年度に作製した、dCas9-scFokIを発現するRPE-1 hTERT細胞、並びにdCas9-scFokIをドキシサイクリン依存的に誘導可能なマウスES細胞の評価を実施した。加えて、異なる機序でdCas9-scFokIの発現レベルをコントロールすることのできる細胞を作製し、評価を実施した。具体的にはタンパク質の分解ドメインであるDestabilization Domain(DD)を融合させたdCas9-scFokIとShield-1と呼ばれる化合物を組み合わせたシステムを採用した.コントロールとしてdCas9-scFokIの代わりにCas9を発現するRPE-1並びにマウスES細胞を作製し用いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
評価実験の結果、dCas9-scFokIのタンパク質レベルが、Cas9を用いた場合に比べて非常に低く、それによってDNAの切断効率が低いことがわかった。現在、dCas9-scFokIをコードするDNAのコドンを最適化することによってdCas9-scFokIの発現レベルを上げることができないか検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
コドンを最適化したdCas9-scFokIで発現レベルに改善がみられたならば、予定通りRPE-1 hTERTを用いた実験およびマウス実験を進める。コドン最適化によっても発現レベルに改善がみられない場合はCas9を用いた実験に変更する。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度に引き続き、ES細胞を使ったマウスの作製を開始できなかった。dCas9-scFokIの発現レベルに改善がみられれば、本年度にマウス作製を実施する。また、研究成果を学会にて発表するために、学会参加にかかる費用として使用する計画である。
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