研究課題/領域番号 |
22K11807
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
佐々木 優子 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80631142)
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研究分担者 |
佐々木 祐典 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20538136)
鵜飼 亮 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30896113)
岡 真一 札幌医科大学, その他部局等, 准教授 (70789453)
本望 修 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 骨髄幹細胞 |
研究実績の概要 |
超高齢化社会を迎える日本にとって、老化メカニズムを解明し、健康寿命を延長することは最重要課題である。これまでの老化研究では、老化・寿命制御に重要な役割を果たす制御因子・シグナル伝達系の特定がなされてきたが、これまでのところ、健康寿命の延長をもたらし、認知・運動機能を維持・向上するための治療法には結びついていない。一方、我々は、健康な若年ラットから採取した間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells:MSCs)を、複数の神経疾患モデル動物に対し、経静脈的に投与した結果、寿命が延長する可能性を見出した。成体の体性幹細胞であるMSCsは、主に骨髄に存在し、骨髄から末梢循環へ移行し、臓器の新陳代謝・機能維持に関わると同時に、損傷時における治癒プロセスにも貢献している。すなわち、MSCsは、生体全体の恒常性維持(ホメオスターシス)と自己治癒力に大きく貢献している細胞との認識が広まっており、既に複数の疾患をターゲットとした臨床応用に期待が高まっている。 我々は、老化により生体内のMSCsが機能低下を起こすことが、個体の老化の原因となっていると考えている。本研究では、ラットから採取したMSCsの投与によって得られる健康寿命延伸による認知・運動機能の維持・改善、などの“抗加齢効果”をもたらすメカニズムを解明し、成体の持つ生命を維持する能力を発揮させるための治療法へ展開することを目的としている。以上のように、補助金は適切に使用している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予備実験データの解析等は行ってきたが、コロナ禍のため、動物実験の遂行に遅れた生じたために、現在までの進捗はやや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
ラットから採取・培養したMSCsを、別なラットに経静脈的に投与し、生存期間の解析を行う実験を継続し、寿命延伸のメカニズムの解析を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のため、動物実験の遂行に遅れた生じたために、次年度使用額が生じた。今後は、ラットを用いた動物実験を継続し、寿命延伸のメカニズムの解析を行う予定である。
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