研究課題/領域番号 |
22K11846
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
栗田 智史 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 研究員 (00803298)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | COVID-19 / 活動 / 介護予防 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
超高齢社会のわが国は介護予防が重要な施策の一つであり、高齢者は身体的、知的、社会的に活動的な生活を送り心身の機能を維持していくことが望まれる。しかし、2020年に世界的に新型コロナウイルスが感染拡大して以降、感染予防対策から人が密に接触する空間、場所を避けるなどこれまでとは異なる生活様式に転じた。身体活動は世界的にCOVID-19の感染対策による影響を受け、健康状態への影響があると考えられる。2021年以降も感染拡大は収束しなかったものの、わが国においては高齢者を中心にワクチン接種が進むなど、状況が変化しているため、今後も身体活動を含む活動の変化と健康状態への長期的影響を把握する必要がある。介護予防に資する活動として、身体活動の他にも認知的負荷が高い知的活動や人と交流する社会的活動が推奨されているが、これらの経時変化についての報告はなく、また、新規要介護発生への影響についても未だ明らかになっていない。 介護予防に資する高齢者の活動や健康状態への長期的な影響が考えられるため、本研究はコロナ禍における高齢者の身体・知的・社会活動の変化を調べ、活動の変化とフレイルおよび新規要介護認定の発生との関連を検討することを目的とする。縦断的観察研究により、2019年度に高齢者機能健診を受診し、2019年12月から2021年にかけて活動記録手帳を使用している75歳以上高齢者481名に対して追跡調査を実施し、活動の経時変化のパターンとフレイル、新規要介護認定発生との関連を検討する。 2022年度は活動記録手帳のデータクリーニング、ならびに高齢者機能健診を通じたデータ収集を行い、進行中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
他の研究事業との兼ね合いにより活動記録手帳のデータクリーニング作業が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度中に当初予定である活動記録手帳の2021年度分までのデータクリーニングを終え、コロナ禍における活動の変化パターンについての解析、検討を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
円安に伴い論文のオープンアクセスの費用が高騰し、使用計画の変更があったため次年度使用額が生じた。本使用額は、2023年度の当研究に関連する国際学会を含む学会の参加費、旅費等に使用する。
|