研究課題/領域番号 |
22K11938
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
小森 理 成蹊大学, 理工学部, 准教授 (60586379)
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研究分担者 |
江口 真透 統計数理研究所, 医療健康データ科学研究センター, 特任教授 (10168776)
久保田 康裕 琉球大学, 理学部, 教授 (50295234)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 生物多様性解析 / Maxent |
研究実績の概要 |
時系列データを考慮したDynamic Maxentの開発のための基盤アルゴリズムの開発を行った.具体的にはMaxentで問題となる計算時間の短縮と,バックグラウンドデータの環境変数に対するノイズにロバストな推定手法を,Poisson point processの強度関数の幾何平均に基づくdivergenceから導出し,統計解析ソフトRで実装した.また生物多様性解析の網羅的なサーベイを行うとともに,最近の動向をJJSDの国際雑誌の特集号でまとめた.また今後の生物多様性解析の展望論文の執筆も行った.またDynamic Maxentの開発においては,University of Central FloridaのHuang教授と直接議論し,Gaussian processを使う基本的なアイディアを得た.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Dynamic Maxentの基盤アルゴリズムの改良と,Maxentに関する論文の執筆を行うことができ,またHuang教授との議論で,大まかなアルゴリズムの指針が定まったため.
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今後の研究の推進方策 |
Dynamic Maxentの時系列的な枠組みを構築したい.具体的にはGaussian Processで使われる時空間的なカーネルを用い,時系列の情報を考慮したアルゴリズムの開発を行う.実際には上記のHuang教授との議論を継続し,推定アルゴリズムの骨格を構築したい.またそのアルゴリズムを統計解析ソフトRを使い実装をしたい.
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次年度使用額が生じた理由 |
生物多様性ビックデータの整備と解析用に,当初大型計算機の購入を予定していたが,初年度はアルゴリズムの開発を中心に研究を進めたため.繰越金はデータの整備・解析のために使用予定.
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