今後の研究の推進方策 |
AIによる心臓冠動脈の狭窄をCT画像群から判定しようという前例のない取り組みを続けているが、狭窄の位置推定技術に関しては、4段階の粒度があると考えている。 1段階目は1年目に達成した、「狭窄がどこかの冠動脈にそもそもあるかどうかの推定」、2段階目は1年目にはじめ、2年目も継続している「狭窄の発生している具体的な冠動脈(RCA, LAD, LCX,およびLMT)の(マルチラベル・マルチクラス問題としての)推定」、3段階目は次年度の主要テーマとしたいもので、「狭窄の発生している冠動脈のセグメント推定」である。 セグメントは具体的には、RCAが1,2,3番の3つのセグメント、LMTが5番のセグメント、LADが6,7,8番の3つのセグメント、LCXが11,13,14番のセグメント番号を有する。つまり、冠動脈よりも、より詳細な位置推定の段階を目指す。4段階目もできれば最終年度に挑戦したい。4段階目はCT画像群から狭窄の発生しているCTスライスを抜き出し、その2Dスライス画像中に、狭窄箇所をマーキングする位置推定である。 ただし、3段階目と4段階目の正解データはまだないので、正解となるアノテーションデータを整備してから行うこととなる。
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