• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

高齢単身世帯者の感性に基づくライフログ利活用サービスの技術的受容モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22K12222
研究機関九州大学

研究代表者

田村 良一  九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (20253544)

研究分担者 近藤 朗  鹿児島女子短期大学, 教養学科, 教授 (20826606)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードライフログ / 高齢単身世帯者 / 感性 / 技術受容モデル / サービス
研究実績の概要

今年度においては、主に下記4点について行った。
1)アンケート調査項目の評価 昨年度に作成したアンケート調査で用いる質問文について、アンケート調査対象者と同一属性の7名を被験者として、今後のアンケート調査の実施に向けて、策定した質問文で用いている用語のわかりやすさ、研究者側が想定した質問の意図の伝わりやすさ等の妥当性を目的としたヒアリング調査を実施、修正を行った。
2)アンケート調査の実施 1)の結果をもとに、アンケート調査に用いる質問項目を修正し、民間リサーチ会社を通じてオンラインアンケート調査を実施した。その結果、917名から回答を得ることができた。
3)技術受容モデルの構築 2)の結果をもとに、健康状態などの条件で適さない回答者を除いた601名を対象として、全体、性別、ウェラブルデバイスに対する考え方の違いに基づくグループごとに、共分散構造分析を行い、技術受容モデルの類似点や相違点などを考察した。
4)既存のデバイスやサービスの調査 3)の結果との比較考察の実施に向けて、既存のウェアラブルデバイスや関連するサービスを対象としてデスクリサーチを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画では、技術受容モデルを構成する潜在因子を2グループに分け、今年度は未着手の残り1グループに関連する先行研究の調査、調査項目の収集、アンケート調査項目の作成・検討などを行う予定であった。しかし、昨年度、研究を進める上で、本モデルを構成する潜在因子を2グループに分けることなく、全ての潜在因子について同時に前述した研究内容を進めることにした。そして、今年度の予定どおり、ユーザを対象としたアンケート調査の実施、調査結果に基づく分析を行うことができた。また、来年度に実施予定であった既存のデバイスやサービスの調査を行った。一方、既存デバイスのユーザ貸与に基づく「気づき」の収集については実施できなかった。以上から、当初予定した進捗、研究成果と異なる部分もあるが、凡そ計画通りに進められていると判断する。

今後の研究の推進方策

技術受容モデルの再分析、精緻化および既存のデバイスやサービスの再調査・分析を行う予定である。併せて、数名を被験者として、ウェアラブルデバイスを貸与、実際に使用してもらい、既存デバイスの貸与の基づく「気づき」を収集する予定である。両者の結果をもとに、望ましいウェアラブルデバイスのあり方について考察し、本研究を纏める予定である。

次年度使用額が生じた理由

既存デバイスの購入、数名の被験者を対象としたユーザ調査が実施できておらず、主に謝金等の支出が少なくなった。
来年度は、これらの調査を実施するとともに、それらの調査結果に基づくユーザとのライフログ利活用サービスの共創、ステークフォルダーからの評価、研究成果の学会発表などにかかる経費として執行予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] A Study on Technology Acceptance Model of AI Speakers among Middle-Aged People2023

    • 著者名/発表者名
      Yun Jing, Ryoichi TAMURA
    • 雑誌名

      Proceedings of International Association of Societies of Design Research 2023 - IASDR 2023

      巻: 2023 ページ: -

    • DOI

      10.21606/iasdr.2023.491

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 高齢者のためのウェアラブルデバイスのあり方2023

    • 著者名/発表者名
      近藤綾音、近藤朗、田村良一
    • 学会等名
      日本デザイン学会第5支部2023年度発表会
  • [学会発表] A Study on Technology Acceptance Model of AI Speakers among Middle-Aged People2023

    • 著者名/発表者名
      Yun Jing, Ryoichi TAMURA
    • 学会等名
      International Association of Societies of Design Research 2023 - IASDR 2023
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi