研究課題/領域番号 |
22K12257
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
隈丸 拓 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (00511461)
|
研究分担者 |
香坂 俊 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30528659)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 心不全 / HFREF / アルゴリズム / DPC |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、多施設共同心不全レジストリとレセプト・DPCデータを統合することによって、レセプト・DPCデータ上でHFpEF発症患者を正確に捕捉するアルゴリズムを開発することである。また、開発したアルゴリズムを用いて、HFpEF患者における種々の薬物治療の有効性評価や長期臨床アウトカムの評価を行う。 アルゴリズムの開発にあたっては、使用するデータ種別として、ICD-10コード、標準病名コード、臨床データ項目、診療行為、使用薬剤などをあらかじめ指定してDPCデータから抽出した。一方、EFファイルを基盤に自動生成したレセプト電算コードに基づく診療行為の項目についても、追加したモデルを構築した。これらの項目の組み合わせによる同定方法および回帰モデル・機械学習モデルからの予測該当確率の数値に基づく分類を実施し、評価を行った。追加する項目種別が増えるに伴い、精度が改善することが確認された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
収集されたDPC‐レジストリDBを基盤にアルゴリズム開発を実施した。更なる精度の改善および外挿性の評価を追加のデータ収集を基盤に実施予定。また、開発したアルゴリズムを適用した心不全コホートの構築と薬剤評価の準備を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
これまでに開発したアルゴリズムの更なる精度の改善をはかるべく、機械学習モデルの適用を行う。またより精緻な精度の評価および外挿性の検討のため、大規模DPCデータベースを用いた評価を検討している。開発したアルゴリズムを用いて商用レセプトデータベースにおける心不全コホート内における分類のためデータの準備を進めている。今後このコホートにおける薬剤アドヒアレンスの評価や有効性の評価を計画している。
|
次年度使用額が生じた理由 |
初年度からの人件費(謝金)・物品費の残額が一部残った。3年度目の結果報告および結果の外挿可能性の評価のためのDBアクセスにおける支出へ使うことを検討する。
|