研究課題/領域番号 |
22K12267
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
木下 聖子 創価大学, 糖鎖生命システム融合研究所, 教授 (50440235)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 糖鎖 / ウェブアプリケーション / データベース |
研究実績の概要 |
GlyTouCanシステムにおいて、今回提唱しているアーキタイプ(archetype)という概念を導入するために、アーキタイプを計算するプログラムをサーバー上に実装し、全データに対して自動的に計算できるように開発を進めた。その間、講演などでアーキタイプの概念も紹介し、広く発信した。その中で、アーキタイプの定義についての議論がなされ、特に化学的な概念から還元されてさらに修飾された還元末端をもつ構造もアーキタイプに結びつけるためのオントロジーの整理を行なった。このシステム開発と同時に、ユーザーインターフェースにもアーキタイプの概念を強調するように開発を行なった。さらに、マニュアルも作成し、アーキタイプの概念およびそのユーザーインターフェース上の示し方のドキュメンテーションも構築した。
なお、この開発を本番環境に実装するために、セマンティック・ウェブ技術において重要なオントロジーの開発も行う必要があった。そのため、GlyTouCanで利用しているGlycoRDFオントロジーを拡張した。糖鎖構造の概念に、アーキタイプというクラスもサブクラスとして定義し、特別な包括的な糖鎖構造をRDFで示すことができるようにした。その後、アーキタイプのインスタンスを生成するプログラムの開発も行い、その検証を行なっている。検証が終了したら、本番環境に導入する予定である。
2024年8月にGlyTouCanの大幅なアップグレードを計画しており、v4として新バージョンを公開する予定である。したがって、本プロジェクトで導入したアーキタイプ計算・表示システムもv4で公開する計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アーキタイプの概念について議論が行い、それによって予定より少々時間が要したが、プロジェクト全体的には順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
RDFデータの生成を検証し、正確性を確認後、GlyTouCanの新バージョンv4に導入する。そして最終年度中に本番環境にデプロイし、論文を執筆する予定である。さらに、GlySpace Allianceを通して海外の糖鎖データベース開発者と連携し、他の糖鎖関連データベースにもアーキタイプを容易に導入できるようにAPI開発などを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度見込んでいた人件費が予定より少なかったため。
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