研究課題/領域番号 |
22K12315
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
山田 雅之 九州工業大学, 教養教育院, 准教授 (10610206)
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研究分担者 |
大海 悠太 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (60571057)
遠山 紗矢香 静岡大学, 情報学部, 講師 (80749664)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 学習支援システム / 熟達過程 / 協調学習 / オンライン学習 / アイスホッケー |
研究実績の概要 |
本研究は身体スキル獲得場面における「動作」と「メタ認知データ」の学習過程を「可視化」し「共有」することで非同期・オンラインの身体スキル協調学習支援システムを開発することを目的としている. 2022年度はシステムで可視化すべきデータや可視化手法について検討した.開発の一部は外部へ委託するため仕様を決定した.これらの検討では対面での小学生2名の鉄棒練習過程と,非同期・オンラインでの大学生2名のアイスホッケーハンドリングおよびゴルフパターの練習過程のデータ等を活用した. 研究業績として4件の報告を実施した.これらの研究を通じて,スポーツスキル熟達過程における非対面での協調学習では他者の情報を活用しようとしている様子が確認されたが,他者の動きを改善する様子は見られなかった.一方で同期型のオンラインミーティングでは協調的な発話が観察された.加えて,多様なデータの検証を経て,システムで可視化すべき情報やネットワーク分析による可視化手法について検討した他,動作や姿勢の自動抽出についても検討を実施した.熟達過程における試行錯誤を支援するためのシステム開発について,発話データと動作の変化の関連性について検討した. 開発するシステムでは,先行研究で開発した既存のシステムを基盤に各自が興味関心に従って表示するデータを選択可能にする他,座標データ以外の可視化手法についても選択可能にする予定である. 概ね研究の実施計画通り進んでおり,2023年度は実験を実施し,データの解析について検討している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度の研究計画通り,可視化システムの開発に向けて検討し,外部への委託部分については仕様を決定した.可視化データ手法も含めたシステムの開発に向けてはすでに着手している.2023年度はスポーツチーム対象の実験を予定通り遂行できる見込みである.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に予定しているスポーツチーム対象の実験については,チームの内諾を得るとともに実験施設からの内諾を得ている.システムの改修についても実験までに完了予定である. 研究報告については,予定通り国際会議での報告も進みつつあり,より多くの報告へと繋げていくことが期待できる. システム面ではより新しい技術を活用した手法の検討や可視化や解析手法についても検討を進める予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
システム開発について外部への委託を想定していたが,外部への委託部分については2023年度初旬に実施となったため,繰越金が発生した. すでに開発について仕様を決定し見積もりも出ており,予定通り発注が可能な状況であるため,システムの開発に使用を計画している.
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