研究課題/領域番号 |
22K12373
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
本庶 仁子 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 講師 (80614106)
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研究分担者 |
一戸 辰夫 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (80314219)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ゼブラフィッシュ / DNA損傷 |
研究実績の概要 |
DNA損傷は細胞にとって非常に危険であり、通常速やかに修復が行われ、修復が不可能な場合、アポトーシスがおこる。申請者は、これまでのゼブラフィッシュを用いた研究により、初期の胚細胞への放射線照射によるランダムで特異性のないDNA損傷からの回復後、発生が進んだ後の組織形成期に、主に頭部の細胞が細胞死する現象を見出した。本研究では、これらの細胞にどのような変化が起こり、どのような影響を及ぼすのか、また、これらの影響は組織または細胞種により感受性が異なるのかについて明らかにすることを目指している。 今年度は、アポトーシス細胞のDNA 状態の検討、どのような細胞が感受性が高いのかを調べるためのタイムラプスイメージングの詳細な解析と組織特異性を調べるための実験などに取り組んだ。また、DNA 損傷を受けた後の影響を調べるためのさらなる条件検討を行なっている。現在までの結果は投稿準備中である。どのような影響が残るのかについては今後さらなる検討を行い、明らかにしていきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アポトーシス細胞のDNA 状態の検討、どのような細胞が感受性が高いのかを調べるためのタイムラプスイメージングの詳細な解析と組織特異性を調べるための実験などに取り組んだ。一部についてはある程度明らかにできてきており、概ね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
細胞が追跡可能にするシステムの開発をさらに進めている。また、DNA 損傷を受けた後の影響を調べるための条件検討を行なっている。今後さらなる検討を行い、どのような影響が残るのかについて明らかにしていきたいと考えている。特に細胞の追跡が 可能になれば、組織または細胞種特異的な影響についてもさらに詳細に検討していけるものと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
追加の水槽と水槽用浄水器フィルター等の購入時期がずれ込んだため
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