研究課題/領域番号 |
22K12487
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
柘植 隆宏 上智大学, 地球環境学研究科, 教授 (70363778)
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研究分担者 |
中野 牧子 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (00379504)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 代替タンパク質 / 消費者選好 / 支払意思額 / オンライン実験オークション |
研究実績の概要 |
気候変動や生物多様性減少の原因となる食肉消費を削減するために、植物肉や昆虫食などの食肉代替品が開発され、市場で流通しているが、食肉消費を削減するほどの需要量には至っていない。これらのさらなる普及を目指すうえでは、消費者の選好を調査して、製品開発やマーケティング戦略に反映させていくことが必要である。 本研究は、コロナ禍でも実施可能な新たな消費者選好分析の手法として、オンラインコミュニケーションツールを用いた実験オークションであるオンライン実験オークションを開発するとともに、それを用いて、消費者の植物肉と昆虫食に対する選好を分析し、それらの普及促進につながる製品開発とマーケティング戦略の策定を行うことを目的とする。 令和4年度には、先行研究のレビューとオンライン実験オークションの手法開発を行った。 先行研究のレビューは本研究の申請段階から取り組んできたが、代替タンパク質への関心の高まりに伴い、研究事例が増加しているため、追加的なレビューを行った。そのうえで、当該分野におけるリサーチギャップを明確にし、本研究の改善に向けた検討を行った。 オンライン実験オークションの手法開発については、実験内容の設計、被験者への説明(インストラクション)の作成、統計分析用のプログラム作成などに加えて、本研究でオンライン実験オークションに使用する予定であるZoomの技術面の検討を行った。これにより、オンライン実験オークションを実施する準備が概ね整った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先行研究のレビューとオンライン実験オークションの手法開発は順調に進んでおり、オンライン実験オークションを実施する準備が概ね整った。
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今後の研究の推進方策 |
先行研究のレビューやオンライン実験オークションの手法開発がおおむね完了し、オンライン実験オークションを実施する準備がほぼ整った。令和5年度にオンライン実験オークションを実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和4年度から令和5年度の期間にオンライン実験オークションを実施する計画であったが、先行研究のレビューやオンライン実験オークションの手法開発に十分な時間を確保するため、令和4年度はこれらの作業を行い、令和5年度にオンライン実験オークションを実施することとした。このため、次年度使用額が生じた。次年度使用額は主にオンライン実験オークションの実施に使用する予定である。
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