研究課題/領域番号 |
22K12542
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒木 茂 京都大学, 地球環境学堂, 研究員 (00158734)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 選択伐採 / 熱帯林の保護 / 林業の持続性 / 住民主体の自然資源管理 / 自然保護と開発との相克 |
研究実績の概要 |
本年度予定されていたカメルーンの現地調査が中止されていたため、計画を次年度にさきおくりし、本年度は以下の活動を行い成果を得た。 1) カメルーンにおける先行プロジェクトで採取されたサバンナ林土壌の化学分析を、国際熱帯農業研究所カメルーン支部に依頼し、自然植生の伐採、耕地化による土壌養分の変化を明らかにした。2年間のキャッサバ栽培により、土壌pHと土壌炭素、窒素の減少がみられ、 キャッサバ収量の減少を伴っていた。 2) 高精度衛星画像(Worldview, Quickbird)によって、過去における巨木の伐採のギャップを抽出し、現地調査における確認の準備を行った。また、ランドサット5,7号衛星画像による広域の10年間の植生変化を比較した。 これらの成果は、来年度におけるグランドツルース、およびギャップにおける土壌試料の採取のために用いられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者は4月から5月にかけて、悪性リンパ腫再発に対する化学治療を受けるために、入院していた。その間、コロナの院内感染により化学治療の開始が遅れた。5月末の退院後、毎月、経過観察のために通院したため、予定されていたカメルーン東部州における現地調査の実行が不可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
PET、CT検査によりリンパ腫の再発がみとめられず、順調な回復がみこまれるので、最終年度の令和6年度においては、7-8月におけるカメルーン、11月におけるザンビア、タンザニアの現地調査によって、画像解析による選択伐採のグランドツルースを得、本研究の目的である「自然保護と開発との相克モデル」を提出する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額、1,759,512円が生じた理由は、平成5年度に予定されていたカメルーン現地調査用の旅費が研究代表者の病気都合によって、使用されなかったことによる。平成6年度には、カメルーン、ザンビアの調査が予定されており、繰越金の全額利用を計画している。
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