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2023 年度 実施状況報告書

コミュニティにおける公共図書館の社会的価値の測定に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K12731
研究機関筑波大学

研究代表者

池内 淳  筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (80338607)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード図書館評価 / 社会的価値 / 経済的価値
研究実績の概要

近年、社会教育施設としての図書館の基本的機能に加えて、公共図書館をコミュニティ形成の核となる施設として位置づけ、地域振興や中心市街地活性化、賑わい創出などまちづくりの一環として図書館を設置する地方公共団体が増加している。この要因の一つとして、図書館の認知度と利用度の高さが挙げられる。また、第二の要因として、図書館設置のための財源確保の多様化が挙げられる。したがって、図書館は従来からの情報サービスの推進や社会教育の振興といった役割にとどまらず、コミュニティ全体のまちづくりに資する施設としての機能を期待されるようになっている。しかしながら、公共図書館が地域社会に対してどの
ような影響や価値をもたらしているかに関する実証的研究は十分に行われているとは言えない。そこで本研究では、(1)自治体における多様な社会経済統計と公共図書館との相関関係を検出し、それらの間に因果関係があるかどうかを検証する。つぎに、(2)ヘドニックアプローチを用いて、図書館を設置した地域の地価や人口動態にどのような変化が起こっているのかを明らかにする。さらに、(3)全国規模のウェブアンケート調査を実施し、図書館の利用者だけではなく、非利用者を含む市民が公共図書館にどのような価値を見出しているのかを明らかにする。以上の研究を通じて、公共図書館の社会的価値を測定するための標
準的な手法を構築することを目的とする。今年度は、ヘドニックアプローチを用いて、公共図書館設置による自治体への効果の分析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は、ヘドニックアプローチを用いて、公共図書館設置による自治体への効果の分析を行ったが、年度内に成果発表を行うことができなかったため、(3)やや遅れていると自己評価した。

今後の研究の推進方策

次年度は、引き続きヘドニックアプローチを用いて、公共図書館を設置した地域の地価や人口動態にどのような変化が起こっているのかを実証的に明らかにするとともに、研究全体の総括を行う。

次年度使用額が生じた理由

成果発表のための旅費等を積算していたが、成果発表に至らなかったため。

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公開日: 2024-12-25  

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