研究課題/領域番号 |
22K12741
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
亀田 尭宙 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 特任助教 (10751993)
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研究分担者 |
川邊 咲子 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 特任助教 (70867374)
嘉村 哲郎 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (90543710)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 博物館情報学 / デジタルデータ長期保存 / メタデータ / Linked Data / 言語哲学 |
研究実績の概要 |
Linked Data とその研究データマネジメントの関連付けについてはデジタルヒューマニティーズの国際会議 DH2023 にて「Toward establishing the standard digital public history framework: information platform for Japanese historical materials」を発表し、Linked Data の構築・可視化については、情報処理学会論文誌で「地域歴史資料Linked Dataのための情報基盤構築」が掲載された。研究データマネジメントと長期保存への取り組みについては、現在、デジタル長期保存の国際会議 iPRES に成果を投稿中である。このように当初予定していた Linked Data の構築、可視化、長期保存への取り組みは着実に成果につながってきた。
また、人文系研究データの長期保存という文脈で、Linked Data を活用しつつ、どうやって Linked Data とそれが扱えない意味表現を結びつけるかという点についての理論化に取り組み始めた。その内容は人工知能学会で「知識グラフを活用した人文社会学的知識表現の理論と実践」という形でポスター発表を行い、幅広い知識を名指し、記述し、継承するための方法論について言語哲学的側面を含めて検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実践が積み上がり、理論化とそれに基づく研究成果も出始めた。今後科研終了後に向けて、幅広い研究者が実践するための準備を進める必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
すでに千葉大学との共同研究で一部始めているが、最終年度には、幅広いデータのLinked Data化、可視化、研究データ管理、デジタルデータ長期保存の一体化に向けて、実践を積む必要がある。今年度は、対象とする研究データの幅を広げて取り組みたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
ヨーロッパで開催されるデジタルデータ長期保存の会議 iPRES への旅費が50万円ほどと高額になることが見込まれるため繰り越した。
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