研究課題/領域番号 |
22K12824
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
山田 孫平 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (90839317)
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研究分担者 |
酒井 宏水 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70318830)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | アスタキサンチン / HbV(ヘモグロビンベシクル) / 活性酸素(一重項酸素) / 抗酸化能 / 分子間相互作用 |
研究実績の概要 |
人工赤血球として開発されたリポソーム化ヘモグロビンにおいてヘモグロビンが自動酸化や活性酸素などの酸化により酸化されメト化される課題があり、抗酸化剤を添加してメト化の抑制の研究を進めた。その結果として、NADHという抗酸化剤の添加により高いメト化抑制が得られたが、ヘモグロビンのアルファとベータ鎖のうちアルファ鎖への抑制が高くベータ鎖は低い傾向を示し、まだ十分なメト化抑制には至らなかった。そこで、既に進めている抗酸化剤の検討において、抗酸化剤を複数混合させることにより高い抗酸化効果が得られることを見出し、高い抗酸化能を有する複数の抗酸化剤を混在する抗酸化成分について2020年10月に特許出願した。この混合成分としては、アスタキサンチン、クロロフィル及びアスコルビン酸カルシウムを用い、抗酸化効果を得ようとするものである。既に単独成分として、アスタキサンチンとアスコルビン酸ナトリウムについては、リポソームでない状態にてスクリーニングの検討において、高い抗酸化能を示さなかった。その為、リポソーム化と併用した単独及び複数混合の抗酸化剤の検討進めた。安全性の面から、原材料であるアスタキサンチンとクロロフィル及びアスコルビン酸カルシウムの製造法について検討を進め、食材であるレモンなどからはアスコルビン酸カルシウム、カニの殻などからはアスタキサンチン、ほうれん草などからはクロロフィルを得る方法を得た。この製造方法は2022年6月に特許を追加申請した。現在は研究実施計画の抗酸化剤の複合化条件の至適化として、酸化剤特に一重項酸素による高い抗酸化能を得るためのアスタキサンチンの混合成分比を求め、検討を継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
原材料の抗酸化剤の調製法に時間を費やした。 抗酸化剤の至適条件の検討が完了し、論文投稿できていないので、ヘモグロビンのメト化抑制効果試験の実施に至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
最終目的である人工赤血球のヘモグロビンのメト化抑制できる抗酸化剤の成分の至適化を急ぎ、抗酸化能の成果としての論文投稿を行う。高いメト化抑制効果が得られれば、最終的には動物試験を行う予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会不参加及び投稿予定論文用費用未使用の為
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