現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまで蓄積してきた脳ドック検査データ、MRI画像データを元に、アンケート調査による経年的な追跡調査を加え、2365名の受検者について脳卒中発症に寄与する因子を抽出し分析した。2001年から2021年までの受検者を縦断的に脳卒中発症の有無を追跡した。脳卒中リスクファクターや頭部MRIの無症候性脳病変と脳卒中の発症率を統計解析した。脳卒中の発症に有意に関係した年齢(>60歳:A)、高血圧(P)、潜在性梗塞(S)、深部白質病変(W)、脳微小出血(M)の項目について加点をすることでSWAMPスコア(Silent brain infarction, White Matter Lesion, Age, Microbleeds, Pressure score)として、脳卒中発症率を検討した。虚血性脳卒中の経年的発症とSWAMPスコアを示すが、得点が高いほど脳卒中の発症が経年的に増加することが確認された(文献1)。 脳ドック受検者に蒸留水を口に含んで唾液と共に採取した。 液体クロマトグラフィータンデムマススペクトロメトリー法(LC-MS/MS)による多種類リン脂質の一斉分析技術を開発した(Azad et al. J Mass Spectrom Adv Clin Lab 2021)。脳ドック受検者で血液サンプルを採取し保存した。 1) Iwasa K, Onoda K, Takamura M, Takayoshi H, Mitaki S, Yamaguchi S, Nagai A. Development of a stroke risk score with mri asymptomatic brain lesions attributes to evaluate prognostic vascular events. J Neurol Sci. 2023;448:120642
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