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2022 年度 実施状況報告書

乳児を育てている母親のストレス反応の可視化-短期的・長期的心拍変動による評価-

研究課題

研究課題/領域番号 22K12926
研究機関京都光華女子大学

研究代表者

海野 多栄子  京都光華女子大学, 健康科学部, 講師 (60712099)

研究分担者 浅野 美礼  信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (00273417)
岡山 久代  筑波大学, 医学医療系, 教授 (90335050)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードウェアラブルデバイス / 心拍変動 / 母親 / 産後
研究実績の概要

産後は抑うつや不安などのストレス反応が高まりやすく、それが持続することで産後うつ病などの精神疾患を起こす可能性がある。抑うつ症状は認識しづらく診断が遅れて重症化することが問題視されている。そのためうつ病になる前のストレス反応を、助産師を含めた看護職が簡便に確認できるような方法が必要である。
本研究の目的は、産後2~3か月の女性を対象にストレス反応および産後うつ病の可能性を評価できる自記式質問紙を活用し、短期的心拍変動測定および長期的心拍変動測定との関連性を明らかにしていくことである。
本研究は、協力が得られた産科施設とリクルート支援企業において、研究協力者募集のチラシの配布もしくは掲載を依頼した。所属する大学のホームページも利用して研究協力者を募集した。本研究は対象者のご自宅に出向いての調査であり、近畿圏内で実施している。
新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、対象者のご自宅への訪問時間は30分程度とした。調査項目において、質問紙は育児ストレッサー、ストレス対処力、ストレス反応 、抑うつ症状の尺度を用いた。対象者にはGoogleフォームを活用して、研究者が訪問2日前から訪問当日までの入力をしてもらうように依頼した。ご自宅に出向いて行う客観的評価は、短期的心拍変動だけでなく長期的心拍変動測定(ウェアラブルデバイス)で得られるステップ数や睡眠状態も確認した。ウェアラブルデバイスは48時間装着の継続で、その間の活動記録の記載も同時に依頼した。
調査は2022年7月から開始しており、現在も調査中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画では2023年後半期にデータ収集終了の予定であったが、2023年前半期に終了の見込みである。
本研究は新型コロナウィルス感染症の影響や自宅に出向いての調査であるため、対象者が集まりにくいと考えられた。しかし、調査協力施設を多く確保したことで、結果的に順調に進展した。
また、対象者にとって関心の高い研究テーマであったと考えられた。調査後は個人の調査結果を全員が希望され郵送している。

今後の研究の推進方策

今後は、調査により得られたデータの学会発表、論文執筆を行う。また、データから得られた情報をもとに乳児を育てる母親への支援方法を検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

計画当初はデータ収集およびその処理に人件費を計上したが、短期的自律神経測定のデバイスが1台であったことから同時使用が困難であり人件費が不要となった。2022年度は学会が近距離で開催されたこと、調査協力者が研究者の大学付近に多く在住していたため計画していたより比較的旅費の負担が少なかった。

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公開日: 2023-12-25  

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