研究課題/領域番号 |
22K12932
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
高橋 恵一 秋田大学, 医学系研究科, 講師 (10372327)
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研究分担者 |
水戸部 一孝 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (60282159)
石川 隆志 秋田大学, 名誉教授, 名誉教授 (20241680) [辞退]
武田 篤 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (10333915) [辞退]
谷村 佳則 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (10712086) [辞退]
菊地 翼 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (10969934)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 自動車運転 / 発達障害 / ドライビングシミュレーター |
研究実績の概要 |
2023年度は大学内の倫理審査委員会に倫理審査を申請し、承認を受けた。 本研究の予備的研究として、発達障害者の自動車運転に関する研究の文献レビューを行い、その結果を第57回日本作業療法学会(沖縄、11月)で発表を行った。 倫理審査の承認後、被験者のリクルートとして、秋田県特別支援教育課に県内特別支援学校への研究被験者参加者募集の広報について協力を要請した。また、秋田県発達障害支援センターふきのとう秋田に広報の依頼を要請し、会員への広報を行ったところ、26名の被験者の応募があった。 3月末までで8名のデータ収集を行っており、途中経過として症例群、対照群1名ずつのドライビングシミュレーター(以下DS)の運転反応検査および運転操作課題の結果と日本版青年・成人感覚プロファイル、2種の眼球運動検査(DEM、NSUCO)のデータの分析結果の比較を行った。その結果、DSの1画面にのみ注視のターゲットが現れる運転反応課題では対照群の被験者よりも症例群の被験者のほうがよい成績であったが、3画面にターゲットが現れる運転操作課題では、対照群よりも反応時間が遅れる傾向が示された。これは症例群の被験者は運転免許を有して運転歴が長いのに対して、対照群の被験者はほぼ運転経験のないペーパードライバーであったため、運転経験がこの結果に影響している可能性が示唆された。一方でDEMの所要時間が症例群のほうが明かに長いことや、感覚プロファイルでは症例群の被験者では平均よりも低い項目があったことから、感覚特性が眼球運動に影響して、広い視野での注視が要求される運転操作課題になんからの影響を与えている可能性が示唆された。この結果は第59回日本作業療法学会(札幌市、2024年11月)に演題登録を行い、採択され発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
倫理審査の申請と承認に時間がかかり、データ収集開始が遅れたため。
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今後の研究の推進方策 |
被験者の応募は延べ26名ほど集まっているので日程調整を急いでデータ収集を行い、結果をまとめ、学会発表、論文投稿を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由として以下3点が挙げられる ①アイトラッカーの解析はある程度データが集まってから解析ソフトラボフルのレンタルを行う予定であったため2023年度はデータ収集開始時期が遅れたため、データ数が少なく、解析するまでに至らなかったこと②同じくデータ収集開始時期が遅れたためデータ収集した被験者に対して支払われる謝礼のQUOカードの支出が少なかったこと③成果発表をオンラインで行ったため旅費の支出がなかったことである。 今年度の使用計画として、①被験者に対する謝礼としてQUOカード購入、②遠方の在住する被験者に対しては近隣の公共施設の会議室等を借りてデータ収集を行うため、その旅費と会場費に使用③データ収集完了後に解析ソフトラボフルをレンタルする費用、④成果発表を行う学会発表旅費、論文投稿費用として使用予定である。
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