研究課題/領域番号 |
22K12937
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
中井 靖 京都女子大学, 発達教育学部, 准教授 (80462050)
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研究分担者 |
大歳 太郎 関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (40336483)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / プロソディ / マルチモーダル解析 |
研究実績の概要 |
自閉スペクトラム症児のデータを収集して分析を試行した。まず、本研究協力者の神戸大学大学院工学研究科・滝口哲也教授と研究打ち合わせを行い、データ収集および分析に関する最新の音声解析技術、動作解析技術について検討を重ねた。これにより、新しい手法のいくつかを試行することとなった。京都女子大学学部生を対象に音声および動作データを収集した。その後、分析手法を試行して改善を重ねた。さらに検討を要する点が見つかったため、新たな手法を検討した。本研究分担者の関西医療大学保健医療学部・大歳太郎教授との研究打ち合わせを通して改善内容を具体的にした。パイロット調査で得られたデータ(自閉スペクトラム症児6名分)を用いて、分析手法の検討を重ねた。これらを通して、自閉スペクトラム症児および定型発達児のデータ収集におけるマニュアルを作成することとなり、今後、神戸大学大学院工学研究科大学院生の協力を得る際の指示内容が具体的にすることができた。次年度以降のスケジュールについても確認し、次年度は本研究協力者の神戸市総合療育センター・高田哲診療所長が担当する神戸市総合療育センター小児神経科を外来受診する自閉スペクトラム児からデータを収集する。これに向け、本研究代表者は京都女子大学倫理審査で承認された書類を基に、神戸市総合療育センターの倫理審査書類を作成している。また、次年度に本研究分担者の関西医療大学保健医療学部・大歳太郎教授の協力を得て、プロソディ異常に基づく新たな自閉スペクトラム症児診断ツールを開発することを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響を受け、データ収集に制限が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響が緩やかになったため、当初の計画通り進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症による影響で、使用計画が変更せざるを得ない状況であった。特に、自閉スペクトラム症児および定型発達児のデータ収集において、児が所属する機関が新型コロナウイルス感染症を懸念し、データ収集が一時保留となった。そのため、データ収集に係る出張旅費、データ収集・分析に係る人件費、研究打ち合わせに係る謝金等の使用が当初計画より大幅に減額となった。今後は、新型コロナウイルス感染症による影響を鑑みながら、未使用分を翌年度に使用する予定である。
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