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2022 年度 実施状況報告書

幼児のコミュニケーションにおける相互交渉の多様性に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K13109
研究機関大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所

研究代表者

居關 友里子  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, プロジェクト非常勤研究員 (70780500)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード子ども会話 / 日常会話 / 相互交渉 / コミュニケーション行動 / 談話行為アノテーション
研究実績の概要

■分析対象の選定:『子ども会話コーパス(仮)』『幼稚園会話コーパス(仮)』に格納予定のデータから、年齢と場面のバリエーションのバランスを中心に考慮しながら分析対象データを選定した。
■アノテーション:参与者の発話に対して、談話行為タグの付与を実施、枠組みの妥当性を検討した。大人同士の会話に適用していたアノテーションの枠組みが適用可能な部分があるものの、特に年齢が小さい子どもとのやり取りについては取りこぼしてしまう現象があることがわかった。タグセットやアノテーションの単位といった枠組みの検討について、データを増やしながら継続していく必要がある。
■会話データの質的分析:子どもと保護者の間で交渉が行われる場面の一つ、ごっこ遊びのやり取りを対象に、参与者の身体的振る舞いを含めた微視的分析を行った。子どもは模倣対象とする場面に関して日常で得た知識を用いながら、場面や役割の切り替えや文脈の共有などといった交渉を行い、これによってやり取りの足場を築きながら遊びを進行していることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

アノテーション作業および枠組みの検討は課題が見つかったことによりやや遅れているが、この作業の参考とするために、微視的分析は予定より早めて着手しており、全体としては予定どおりに進行しているといえる。

今後の研究の推進方策

アノテーション枠組みについて、従来の研究で示された枠組みの修正を検討する必要が生じている。会話参与者の年齢幅を広げながらアノテーション作業を継続しつつ、先行研究や微視的分析から得られた知見などと見比べながら、検討を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

アノテーション作業者人件費について、作業時間・雇用人数が予定数に届かなかった。また、新型コロナウイルス感染症の問題で収録協力先の収録受け入れが困難であった。これらの理由により次年度使用額が生じている。次年度使用額については、アノテーション作業者への謝金、および学会・研究会参加などの情報収集・成果発表(旅費・消耗品費)を中心に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 幼児と保護者によるごっこ遊びの相互行為―日常場面に関する知識の利用に着目して―2022

    • 著者名/発表者名
      居關友里子・小磯花絵
    • 学会等名
      言語資源ワークショップ

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公開日: 2023-12-25  

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